2003年12月・久しぶりのNew York Cityと
本当に久しぶりのSan Francisco旅行 12月22日

昨年末のNYCとサンフランシスコ旅行記第2回目です。
昼間はのんびり、夜はミュージカルと言うパターンでしたが、出張ならバシッ!と調整する時差ボケに苦しみました。

12月22日(月)

1. あ〜寝られない
 目が覚めた。時計はAm2:00。それでもベッドに入ったのがPm9:00ぐらいだったから5時間ぐらいは寝たかな?妻も目を覚ました。ちょっとおしゃべりをしているうちに、妻はまた寝てしまう(これはうらやましい)。私は結局寝れずじまい。
 Am5:30ぐらいには妻も目を覚ます。仕方ない、テレビを見ながらコーヒーを飲む。ちょっと映りがわるいな。
 Am7:00頃、腹も減ったし朝食を買いに出る。そういえば新婚旅行のときに、朝食を2人前買って食いきれなかったことがあった。よし、もう一度トライだ!
(懲りない二人)ということで、なつかしのDeliへ。7thを北に上がり、新婚旅行で泊まったシェラトンを通り過ぎると…あった。7th Ave. Deli。名前の通り、7th Ave,にある。中に入ると大盛り朝食セット(?)"Hungry Man's Breakfast (US$5.50)を頼む。たまご2つ、ソーセージ、ポテト、それにパンケーキ2枚。これだけあれば2人前以上だ。ホテルに持って帰るともう一回コーヒーを入れて朝食。やっぱり量が多かった。

Ground Zero。だいぶ復興が進んでいます。

2. Ground Zero

 朝食が終わると、さぁお出かけ。地下鉄でGround Zeroに向かう。地下鉄の入り口もホテルから歩いて1分半のところに49th St.駅がある。7日券$21を買ったが、最近は自動券売機で買えるし、あの無愛想な係員と話さなくても良いので気分がいい。だた、ちょっと使い方がややこしいのか、私たちの前にいた人は諦めてしまった。
 地下鉄で15分ぐらい?南下。Rector St.駅で降り、地下鉄のゲートを出ると、真新しい地下に出た。ただし吹きさらし。NJ行きのPATHトレイン駅の表示が大きく目に入る。左を向くと、Ground Zeroが見える。まず地上に上がると駅名を確認。World Trade Center駅。その向こうには金網に囲まれた大きな四角い穴が広がる。WTCってこんな狭かったんだ…。その威容を誇っていた9/11前は、こんなに狭いエリアに建てられていたとは思いもしなかった。もっともっと広い敷地に建てられている感じだった。
 とりあえず周りをぐるりと一周。もう何回NYCに来たか覚えていないが、WTCにも何回か来たことがある。94年の2月、当時研修でイリノイ大学にいたが、この研修の一環で1週間NYCに来たことがあるが、その時にWTCに入っていたNYNJ Port Authorityに来ている。また、昔はTKTSの支店があったので、ミュージカルのチケットを買いに来たことがある(Times Squareの本店と違って、屋内にあったのと、AM11:00から開いていたので、とても便利だった。列もそんなに長くなかったし)。
 フェンスにはWTCの建設当時の写真、地下駐車場でのテロの記事など、WTCの在りし日々を飾っている。フェンスに沿って歩き、時々中を覗き込む。World Trade Centerを通って本当にぐるっと一回り。復興は確実に進んでおり、ミレニアムヒルトンも営業しており、他のビルも建て替えていたり、昔の通り営業していたり…。

3. 昼食を食べに行く
 Am10:00頃、再び地下鉄に乗りTimes Squareに戻る。と言うのも、明日のミュージカルのチケットを買わなければならない。実は今日(22日)のAidaは日本で予約したのだが、他の日のチケットは取っていない。寒空を歩きながらいくつかの劇場を回る。さて、見たいのはいっぱいあるんだけど…。オペラ座の怪人は7月に出張できたときに見たし。
 まずThe ProducersをやっているSt. James Theatreに行く。「23日の夜のオーケストラシート2枚ある?」「2階席しか」…う〜む…「24日は?」「ショー自体お休み」。あらら。ここで24日はやっていないショーがあることを知る。やばい!
 次に駆け込んだのがMovin' Outを上演しているRichard Rogers劇場。「23日夜のオーケストラシート2枚」「端のほうの席だけど」「いいよ」。T/Cにサインをして、代わりにチケットをもらう。さて、24日のショーはどうしよう?ま、明日考えよう←いいかげんな。
 さて、明日の夜のショーは決まったし、お昼を食べに行こう。たまには変わった料理を、と考えてみた。10月までシンガポールに住んでいたこともあって、アジア系の料理はかなり頻繁に食べていた。飲茶はまず明日にして、と考え、ウクライナ料理を食べることにした。

ウクライナ料理・Veselka。左側の小さい建物です。
大きいほうはウクライナ系移民関連の建物です。

 再び地下鉄に乗り、East Villageに向かう。Aston Pl. 8th St.駅で降り、東に向かって歩く。この駅の周りにはNYUがあり、ちょっとアカデミックな雰囲気。やたらと日本食レストランが目立つ界隈でもある。
 目指す店は「ベセルカ」(8th & 2ndの角)。アルファベットとキリル文字で店の名前が書いてある。店を覗き込むと…あれ?…普通のDinerだ。バーに座ってコーヒーやドーナツを食べてるおっさんたちが鈴なりだ。よく見ると奥の方がレストランになっているらしい。しかも結構込んでる(Pm12:00ぐらい)。
 まぁテーブルは全て埋まっていたけど、すぐに座ることができた。頼んだのは私がウクライナ風ミートボール、妻がキャベツの中に米が入ったロールキャベツみたいなもの。それにボルシチ、サラダ、パン(と水)。まずボルシチとサラダを食べだすと、5分ぐらいしてメインディッシュが出てきた。ミートボールもキャベツも、どっちもマッシュルームソースがかかっている。結構量があるので妻は食べきれない。お味はそこそこ満足できる。ウェイターもウェイトレスも愛想いいし、クリスマスの飾りが笑える(オーナメントの代わりにフォークやナイフ、スプーンを飾っていた)。これで$21.45なら文句なし。US$25.00置いて店を出た。
 お腹がいっぱいになったのと時差ぼけで眠くなってきた。Macy'sで買い物をするつもりだったけど、ホテルに戻ってお昼寝タイム。Pm2:00から、目覚ましが鳴ったのがPm6:30だったので、かなり長い間寝ていた。
 

4. ミュージカルAida

寝ぼけ眼をすっきりさせるためコーヒーを飲みながら、脳みそが回転を早めるのを待っている。
 Pm7:30ぐらいにホテルを出る。そこまであせらなくても劇場はすぐそこなんだけど…。
 Aidaを上演しているのはPalace Theatre。ここはもともと「美女と野獣」を上演していた(現在はLunt Fontine Theatreで上演を続けている)。
 席に座り、Playbillを見ていると「あらっ!」と妻が言う。「どうしたの?」と聞くと、「Will Chaseが出てる」。本当だ。この人、Miss Saigonで主役の恋人役を演じていた人。最後にMiss Saigonを見たときも、主役Lea Salongaの相手役を彼が演じていた。今回も主役の恋人役。お陰で懐かしい声がず〜っと聞けた。
 さて、Aidaはディズニーのお送りするミュージカル第3弾。映画の成功をバックに持つ「美女と野獣」、「ライオンキング」と違い、オリジナルのミュージカルだ(オペラがあるらしいが…)。音楽は「ライオンキング」と同じくElton John。前2作と比べると、ターゲット年齢は高め。お子様向けのショーではない。
「オペラ座の怪人」「レ・ミゼラブル」が好きならAidaも受け入れられやすいのでは?と思った。
 舞台は古代エジプト、ヌビア王国(エチオピア)から奴隷としてつれてこられた王女Aidaと、彼女を連れてきた若き将軍Radamesの恋物語。これに絡んでくるのがエジプトの王女Amneris。AidaとRadamesは結局エジプトでは結ばれることなく、石のお棺に入れられ砂漠に生き埋めにされる…。これだけだったらMiss Saigonの幕切れと同じだが、物語の最初と最後にハッピーエンドが埋め込まれている。現代の博物館にこの石のお棺が展示されており、生まれ変わったAidaとRadamesがその前で出会う。
 設定は一応古代エジプトだが、王女Amnerisがスパでエステに励んだり、ファッションショーに興じたり、というシーンもあり、お遊びで現代風のアレンジもしてある。
 どうしてもストーリーが平易なので、何回も見たいとは思わないが、もう一度ぐらい見ても良いかな?と思った。
 ショーがはねてホテルに戻って寝る。あまりお腹もすいていないので、夕食はパスした。もう少し窓の外が静かならなぁ…。

続く…