2000年4/29-5/5 タイ・バンコク旅行記 その5

このGWのバンコク旅行の旅行記、第4回目です。この日はホテルを移り、ウィマンメーク宮殿に行き、ディナークルーズを楽しむ、というなかなか盛りだくさんの忙しい一日でした。お陰で旅行記も前・後編に分けてしまいました。

5/2: ホテルを変わる&ウィマンメーク宮殿、それにディナークルーズ (前編)

1) Jim Thompsonの店とJCBプラザ
 今日はホテルを変わる日。チェックアウトは12時までに済ませばいいので、午前中のうちにJCBプラザとJim Thompsonの店に行くことにする。Jim Thompsonの店はAM9:00開店、JCBプラザはAM9:30開店なので、まずJim Thompsonの店に行って買い物を済ますことにする。
 AM8:45ぐらいにホテルを出て、Silom Rd.を歩く。昨日の夜のあの大屋台街が嘘のように、ビジネス・商業の通りになっている。かの有名なパッポン通りも朝はまるで深い眠りについているように静か。パッポンを通ってSuriwong Rd.へ。ちょうど店が開いたばかりのJim Thompsonの店に入る(私達がこの日、2番目の客だった)。
 ここぞとばかりにシルク製品を買いまくる二人。まぁ親戚や会社の人へのおみやげだし…(結局、自分用に買ったのはネクタイだけ)。
 会社の女の子達のためにいっぱい小物を手に持っていると、女性店員がビニール袋を持ってきてくれる。特に頼んだ訳でもないのに。2階に上がるとき、支払い前の商品をレジで預かってくれたり、この店の店員はみんな親切だった。レジの係員(もちろん女性)が入り立てで、レジを打つのに四苦八苦していたが、これはご愛敬。
 Jim Thompsonの店からJCBプラザへ歩いて移動(Suriwong Rd.からSilom Rd.へ戻った)。1階にWhirlpool(アメリカの白物家電メーカー大手)製品の並ぶ店があるビルに入り、エレベーターでJCBプラザへ。先客多数で職員がみんな忙しそう。それでもすぐに対応してくれた。まず今晩のディナークルーズの申し込み。成田のJCBオフィスでもらったパンフレットに、Shangri-la Hotelから出ているディナークルーズがTHB900で出ていた(歩き方にはTHB1400と出ていた)ので、これを申し込む。JCBの職員(女性)が電話でShangri-la Hotelに予約を入れてくれる。上手なタイ語だなぁ。
 ついでにアユタヤツアーのパンフレットをもらう。JCBプラザではパンダバスともう1社、日本語のバスツアーを扱っているとのこと(ただし、もう1社は新しく、ガイドの熟練度がパンダバスに比べて低いとのこと)。パンダバスもJCBプラザを通して予約すると10%OFFになる(夕方、TELにて予約)。

2) ホテルを移る
 
ホテルに戻るとみやげ物をバッグに詰め込み、チェックアウト。ちょうど時間はAM11:00。次のホテルはSiam Inter-Continentalだ。ちょっとチェックインには早いかなぁ。まだチェックインできなければ荷物だけ預かってもらえればいいのだけど。
 キャッシャーで支払いを終えると荷物を持ってドアを開ける…いや、正確にはドアマンが開けたのだが…。タクシーに乗る前に入り口横のツアーデスクに行き、アユタヤツアーの料金を調べる(復路クルーズのツアーしかなかった)。ツアーデスクの女性が、またツアーの申し込みをしてくれるのかと期待顔だったが、「ごめんね。今日チェックアウトなんだよ」と言うと残念そうな顔になった。それでも笑顔は絶やさずに「また来てね」と言われる。はいはい。
 タクシーでSiam Inter-Continentalに向かう。Monarch Lee Gardenが高層ビルだったのに比べるとこのホテルは広い庭園風と言ったところか。
 これまた広い本館に入り、レセプションでチェックイン。部屋は3025室、タワーウィングだ。部屋に入るとセキュリティーボックスはないし、備え付けの冷蔵庫には "General Electric Company of England"(米国のGEとは別会社で、白物家電部門は、現在は別の社名になっている)と書いてある。電話はプッシュホンだったが、ベルがけたたましく鳴る昔懐かしいタイプ。設備全体がちょっと…いや、かなり古い。でもホテルのプールは屋外にあるし広々している。プールで泳ぐのが楽しみ、と妻と話をする。


3) ウィマンメーク宮殿
 昼食はSiam Centerのチケット制カフェテリアで食べる。2人でTHB100(チケットが一束THB100)。2人で3皿食べて結構満足する。
 その後、タクシーでウィマンメーク宮殿へ。ここはラーマ5世が作った木造の見事な宮殿と、すてきな庭園がある。入場料は王宮のそれに含まれているので、改めて払う必要がない。
 宮殿に入る前に、売店でフィルムを買う。英語で「いくら?」と女性…と言うより女の子…職員に聞く。すると聞き覚えがある発音で答えが返ってきた。「イーバイアールシー…」北京語じゃ。もう一度聞き返すとやはり北京語で返事が返ってくる。(中国系ではない)タイ人が北京語を話す違和感もあるが、なんで私は中国人に間違われやすいのか?
 気を取り直して宮殿に向かう。裸足になってロッカーに荷物を預け、次のツアーまで入り口で5分ほど待たされる。それにしても案内役の女性の多いこと。5分ほどすると英語のツアーが始まる。20歳前後の女性が英語でガイドしてくれる。王室に送られた多くの品々の展示、寝室や執務室、謁見室やシャワールームまで、かなりの数の部屋を見て回る。
 途中気づいたのだが、この宮殿、場所にもよるがエアコンが入っている。前回(95年8月)に来たときにはエアコンなんかなかったと記憶している。しかし、これだけ高温多湿の国に木造の建築である。エアコンのせいで建物に歪みが出たりしないのだろうか?それは横に置いて、このウィマンメーク宮殿は木造ということもあり、独特のぬくもりがあるように思う。
 ツアーが終わると、ステージでタイの民族舞踊を見ることができる。少なくともローズガーデンの民族舞踊に比べると、非常にまじめな踊りだった(比べるのが間違いか?)。
 この民族舞踊の直前から空模様が怪しくなり、遠くでゴロゴロと雷の音がする。しばらくするとたたきつけるようなスコールが降り出した。5月に入ったばかりだからまだ雨期には早いはずだが、すごい勢いで雨が降っている。舞踊のステージにも雨が入ってくるし、なによりも踊り子達は控え室からステージまで雨の中を通ってこなければならない。これはかわいそうだった。それでも最後まで舞踊を踊ってくれた。

4) タクシーでホテルに戻る
 雨が小降りになったところで宮殿を出てタクシーを探す。ちょうど目の前にタクシーが止まり、中で白人の男性がお金を払っている。窓の中を覗くと、なんか高額紙幣を取り出しているようだ。タクシーから降りてきた男性が私に、「お前、英語分かるか?」と聞いてきた。「分かる」と言うと「この運転手はぼったくるぞ」と一言。これは大事な忠告だ。仰せに従って、このタクシーをやり過ごす。いいカモが急に態度を変えて乗らなくなったので、運転手はびっくりしたよう。で、この運転手、他の客(カモ?)を拾ったのだが、私達の前を通る時に中指を立てた。よかった。あんなのに捕まらなくて。雲助タクシーをやり過ごしたのはいいが、次のタクシーが来ない。悪いことにまた雨が激しくなってきた。2人とも傘がないので、仕方なくバス停に避難。
 待つこと約10分、ようやくタクシーが来たのであわてて乗り込む。インターコンチの住所がタイ語で書いてある紙を見せる。これで一安心、と思ったら「これどこか分からない」と言う(この運転手、少し英語ができた)。おいおい、分からないって…。とりあえずSiam Centerに向かって走れ、と言うと渋々メーターを押して走り出した。窓の外はスコールが激しくなる一方。こちらはちゃんと走ってくれるか不安になる。Si Ayuthaya Rd.を走るぐらいから、信号で止まるたびに歩き方の地図を見せながら、今はどこ、これからこっちに、と運転手と確認しながら走る。で、最後にSiam Centerの裏を通ってホテルの目の前に。ここで運転手が「ここからホテルまでどういったらいいか分からない」おいおい。「目の前にあるよ、あの左手の建物」と言うと、やっと分かったらしい。だいぶ雨も小降りになった。いやいや、言葉が通じないのも大変だけど、運転手が地理をよく分かってないともっと大変だ。「あまり英語が出来なくて…」と運転手は謙遜していたが、結構楽しい体験だった。

というわけで、5月2日の前編終了です。次は5月2日の後編、ディナークルーズです。

あ〜また長くなってるなぁ。