2000年4/29-5/5 タイ・バンコク旅行記 その4
このGWのバンコク旅行記、第3回目です。この日はツアーに参加して水上マーケットとローズガーデンに行ってきました。ローズガーデンなんかは2度も行くところじゃないなぁ、と感じました(でも実は、2回目だったりする)。
5/1: 水上マーケットとローズガーデン
1. 朝
昨日ツアーの申し込みをしたとき「朝7時にロビーに来てね」と言われたので、眠い目をこすりながら7時5分前にロビーに降りてきた。ところが7時をすぎても迎えが来ない。ツアーデスクの女性が私の顔を見てギクっとした。まだバスが来てないの?と言わんばかりの顔である。ちょっと引きつった笑顔で私に話しかけようとしたその刹那、彼女の顔に安堵が見えた。後ろからツアーガイドが英語で話しかけながらやってきたのだ。時計を見ると7時10分。マイペンライで済ませるぐらいの誤差の範囲か?パンダツアーのバスに比べると一回り小さくてボロい。英語のツアーなので日本人は私達だけだった。
2. ツアーで行ったところ
このツアーで行ったところを順に並べてみると以下の通り。前回(95年8月)参加したツアーでは、このほかにスネークファームに立ち寄った。また、ココナツ糖製糖所も別の所だった(周辺にいくつも製糖所が立ち並んでいた)。
1) ココナツ糖製糖所
2) ボートで水上マーケットへ移動
3) ダムヌン・サドゥアク水上マーケット(Floating
Market)
4) 手工芸センター
5) ローズガーデン
1) ココナツ糖製糖所
特に記述すること無し。ココナツミルクを煮詰めてココナツ糖を作る課程が見られる。あとはトイレ休憩と土産物か?もちろん土産も水も観光地価格。トイレがむちゃくちゃ貧弱で汚かった。
2) ボートで水上マーケットへ移動
専用の船着き場から、エンジン付のボート(チャオプラヤー・エクスプレスみたいなボート)で水上マーケットへ移動する。その間、運河の両岸に立ち並ぶ商店、民家を眺めることが出来る。見てるとちょっとした商店(と言うか雑貨屋)から床屋まで、結構そろっている。裕福な生活ぶりではなかったが、かと言って貧困にあえいでいるという雰囲気でもなかった。
このボートについてツアーガイドが、007がどうのこうのと言っていたが、007の映画でこの辺りのシーンってあったっけ?(実際あったそうです)。
3) ダムヌン・サドゥアク水上マーケット
大きなエンジン音をたてるボートで水上マーケットに到着。私達に与えられた時間は1時間ぐらい。運河を見下ろすと、フルーツ、野菜、麺類(小舟の上で調理している)、花、おみやげ等々、いろんな物が小舟の上で売られている。
ボートに乗ってみることにするが、30分で一人THB100(妻と二人でTHB200)。ちょっと高いけどまあ目をつぶろう。二人だけでボートを一隻占領するんだし。水上マーケットは、観光客のボートと物売りのボートで、あちこちで大渋滞、そのたびに他のボートにぶつかりゴツッと音を立てる。それに直射日光から逃げられなくてとても暑い。それでも初めてボートに乗った妻は大満足の様子。ボートを漕ぐギシッ、ギシッという音も心地よくのどかな気分にさせてくれる。しかし岸辺の土産物屋が日本語や英語で盛んに売りつけようとして、のどかな気分はあまり長くは続かない。ここは「庶民の市場」ではなくて「観光地」なのだ。観光客のボートでやたら混みあっている小道(運河の枝道と言うべきか)に入り込んだせいで、集合時間に遅れるかと思ったが、集合時間ぴったりに集合場所の前で降ろしてもらって、ボートもおしまい。妻は結構満足していた。
4) 手工芸センター
特に記述すること無し。木彫り、シルク、革製品等々が売られている。土産物屋を大きくした感じ。ただ、店内はエアコンが利いているので涼むにはいいかも。一応、木彫りの現場を見せてくれる。新しい建物なので、トイレも比較的きれいだった。
5) ローズガーデン
ここに着いたのがPM12:30ぐらい。すぐに昼食。前回と違いホテルで食事となった(前回は食堂みたいな所だった)。新しいホテルらしく、設備もしっかりしている。メニューはレッドカレー(チキン)、チキンスープ、野菜炒めetc.。味はあまり辛くなく、外国人向けの味付け。食事代はツアー代金に含まれているが、飲み物代は別途徴収される。これが結構高く、ビアシンの小がTHB110もする(コーラがTHB50か55)。事前にドリンクメニューを渡されるわけでもなく、請求書が来てびっくりする仕掛け。ビアシンなんて、セブン・イレブンだったらTHB28だぞ!
食事が済むと、ローズガーデンの園内に入る(PM1:30だった)。ショーがPM2:30から始まるので、それまでは自由行動。象に乗るには一人THB20、象の膝に座るのもTHB20。夫婦そろって象に乗るが、ゆっさゆっさと揺れてあまり乗り心地のいい物ではない。それよりも、生後6ヶ月の子象を世話する母象を見ている方がよっぽど気持ちが和む。
PM2:30の少し前に劇場(?)に入る。一応冷房と扇風機があるが、広くて半開放的な劇場なので何の意味のない。直射日光が当たらないだけましだけど。
タイの伝統楽器の演奏でショーが始まる。途中でいきなり聞き覚えのあるメロディーが…「上を向いて歩こう」「軍艦マーチ」「ワルツィング・マチルダ」おいおい…。
ショーの内容は、伝統的な踊り、ムエタイ、格闘技、伝統的な結婚式など。ムエタイ、格闘技は真剣な物ではなく、お笑いも織り込まれた非常にショー化された物。その一方で踊りはそれなりにまじめな物だった。ただ、出演者が世界の旗を持って踊る、というシーンもあったが。
結局、ローズガーデンも外国人観光客向けに作られているのだから、それはそれで仕方ない(タイ人の入場者がほとんどいないことでもわかる)。あくまで外国人向けのショーだ、と分かっていれば結構楽しめるものではある。
ローズガーデンを出たのがPM4:00、そのままバスはバンコクへ戻り、ツアーはおしまいとなった。水上マーケットもローズガーデンも、外国人観光客向けの物だけど、それはそれで結構楽しめた。でもやっぱり1回来れば十分だな(でも私は2回目だった)。
3. 夕食
帰りのバスの中で「歩き方」を見ながら、何を食べようか妻と相談していた。とりあえずホテルから歩ける距離で…と話し合って決めたのが、イサーン料理を食べさせてくれるThorn
Kruengのサートーン店(住所:120 Sathorn Nua
Rd.)。
日が暮れる前にホテルを出る。日は傾いてもまだ日差しはきつい。ヒンズー教寺院を見ておきたかったので、ちょっと遠回り。
ゴプラム |
Silom Rd.をチャオプラヤ川方向に5分ほど歩くと…あった、とても小さなゴプラムが見える。中にはいるとなぜかタイ人らしい人たちが線香をあげている(寺院の中は撮影禁止)。奥からはインドの音楽が大音量で流れてきている。外に出てゴプラムの写真を撮ると、Sathorn
Rd.の方にSoiを歩き出す。
途中、高い塀に守られたビルマ大使館の横を通り、お目当てのThorn
Kruengにたどり着く。建物はあまり新しくないが庭は広く、庭でも食事がとれるようになっている。後で気づいたが、ガイ・ヤーンを庭で焼いていた。店の中にはいると、どうもこの建物は元は普通の住居だったらしい。レストランらしからぬ作りをしている。私達の他には(同じ部屋には)タイ人の客が2組。 それはともかく、ウエィターのサービスは可もなく不可もなく。ただし英語は下手な人が多かった。
食べた物:ソムタム、ガイ・ヤーン、ヤム・ウン・セン、パッタイ、カオニャオ、ビアシン大小各1本(合計でTHB399。結構安い)。二人で食べると、これでも結構お腹いっぱいになる。
レストランからは、中国人墓地横のソイを通ってホテルに戻る。キョンシーが跳ねるにはちょっと時間が早かったせいか、何も見えなかった。
と言うわけで、「お上りさんツアーの一日」でした。続く