2000年4/29-5/5 タイ・バンコク旅行記 その3

このGWのバンコク旅行、第2回目です。毎度のごとく、長文注意モードになってしまいました。
この日は市内観光に行きましたが、午前中で暑さに参ってしまいました。で、早々に観光を切り上げてホテルのプールに入ってました。

4/30: 市内観光はほどほどに…暑い暑い。

1) 朝、ホテルにて
 目が覚めたのがAM6:30。昨日寝るのが遅かったが結局目が覚めてしまった。窓を開けると眼下に広がるのは中国人墓地(-.-)。この墓地は夜中に人魂やキョンシーが飛び回っているため、周囲の人に恐れられているらしい(うそ)。冗談はさておき、祖国へ還る夢かなわず異国の地で土に還った華僑の方々の墓地であり、在バンコクの華僑・華人により今もしっかりと管理されている(墓地の敷地内に管理人が住み込んでいる)。近くにはヒンズー教寺院もあり、ここでは夜な夜なシヴァ神が炎に包まれながら踊りを…もういいって。

 朝食はホテル代に含まれている。従って毎朝カフェのBuffetで食べることになる。メニューは基本的に西洋風で、パン、シリアル、ハム、チーズetc.がそろっている。その中でタイ風・アジア風なものは、焼き飯、おかゆ、焼きソバぐらい。仕方ないので泰洋折衷の朝ご飯を毎朝食べていた。しかし窓側の席だと、窓の外に中国人墓地がアップで…(^^;)。中国人墓地とは関係ないが、朝食に行く度、このホテルに泊まっている日本人の多さに驚かされた(-.-)。

Mornach Lee Gardenの入口

 朝食が終わると、妻とルートの打ち合わせ。行き先は王宮、ワット・ポー、ワット・アルン、それにウィマンメーク離宮と決まる…のだが(後述)。明日は水上マーケットとローズガーデンに行くつもりなので、観光に出る前にツアーを申し込まなければ。
 ホテルのロビー(実際は外なのだが)にツアーデスクがあり、女性係員が一人詰めている(英語はあまり上手くなかった)。ツアーの申し込みをするととても喜んでいる。滅多に申し込む人がいないのか?それはともかく、THB1,050、明日朝7:00にロビーで待て、とのこと。はいはい。明日は早起きだ。

2) 観光に出かける〜ホテルからワット・ポーまで

Sky Train

 さてさてやっとホテルから出ると、目の前に止まっているタクシーとトゥクトゥクの運転手がまとわりついて来る。彼らを振り払い、目指すはスカイトレインのChong Nonsi駅。ここからSiam駅まで行く。途中大きな道路を渡るのだが、歩行者用の信号がない!信号が赤でも左折可なので、どんどん車が突っ込んでくる。ひやひやしながら道路を横断、Chong Nonsi駅へたどり着く。
 BTSの駅は真新しい。そりゃそうだ、開通が去年の秋だっけ?休日の朝のせいか乗客も少ない。そのせいか、改札口横にいる係員(両替をしてくれる)はおしゃべりに夢中。電車は真新しく冷房もガンガンに利いている。あ、SiamまでTHB20だった。券売機はコインしか受け付けないので注意。Siam駅下でタクシーを拾い、ワット・ポーへ向かう。

3) 観光 ワット・ポー、ワット・アルン、王宮…暑い
 ワット・ポーまでタクシーでTHB70、15分ぐらいだったかな?それにしてもよくアクセルを踏み込む運転手だった。あ、昨日のJTAの運転手よかましだったけど。
 観光バス、タクシー、トゥクトゥク、その他諸々で渋滞が激しいワット・ポー横の道路を無理矢理割り込み、我々の乗ったタクシーは入り口横にたどり着く。ふむ。その強引さ、心意気を買ってTHB63とメーターは指しているがTHB70払おう。釣りは取っておけ!と言うと運転手はとてもうれしそう。たったTHB7なんだけど…。

ワットポーの寝大仏

 まずワット・ポーに入る。入場料THB20B。暑い。寝そべっている大仏(寝釈迦)を見て写真を撮る。現像されたものを見ると足の指(の裏)まで入ってる(^^;;;)。そのほかの建物や仏塔を見て回る。私がその色彩に感動している横で、妻が暑さに音を上げている。とりあえず寺の中を一周するが、マッサージに興味を示す妻を説得するのに一苦労だった(半分うそ)。
 ワット・ポーの次はワット・アルンだ。と言うことで渡し船乗り場に行く。角の干物屋からすごい匂いが漂っている。同じ干物でも、ハエが好んでたかるのはオレンジ色の干物(もちろん魚)だけ。なぜだ?
 チャオプラヤ川を横切り、トンブリー側に渡る(THB2、5年前から料金が変わってない)。5年前修理中だったワット・アルンは改修も終わり、再びその姿を私の前に現した。トウモロコシのような仏塔にはめ込まれた陶器の模様。遠くから見るとあまりカラフルではないが、近寄ってみるとそのデザインに驚かされる。しかし、割った陶器をよくこのように緻密にはめ込んであるなぁ。ここで妻が高所恐怖症のため、階段を下りられなくなったという事は秘密である(^^;)。

ワット・アルン

 再び渡し船でチャオプラヤー川を渡る…が目の前で船が離れてゆく。待て〜っと日本語で言ったところで待ってくれないだろう。タイ語で言ったら戻ってくるかな?でも私が知ってるタイ語と言えばほめる言葉だけだ。「おいしい」「かわいい」「きれい」。これで渡し船が戻ってきたらいいんだが…。しかたない、次の船を待とう。
 次の船でバンコク側に戻ってくると、炎天下の中を王宮に向かって歩き出す。妻はすでに暑さに相当参っている。仕方ない、ウィマンメーク離宮は後日にして、とりあえず王宮の後はホテルに帰ってプールに入ろう。この提案に妻がちょっと元気になる。私もちょっと元気になった。
 途中、話しかけてくるやつがいる「どこへ行く?王宮?入り口はあそこ(閉まっている扉を指す)だけど今日は閉まってるよ。それよりボートに乗らないか?」。模範的な詐欺だな。「地球の歩き方」の例そのもの。ボートに乗りたけりゃ、あんたが一人で乗ってろよ。

ワット・プラ・ケオ

 王宮+ワット・プラケオ(入場料THB200)は、色彩のオンパレード。前回来たとき(95年8月)と建物は変わらないのだが、前回はちょうど皇太后(タイでは王母殿下)ご逝去直後で、黒い喪服であふれかえっていた。今回ご不幸はなかったので喪服姿の人を見ることはなかった。特にワット・プラケオは鮮やかな色彩、豪華なデザイン、多すぎる観光客(^^;;;)に圧倒されるばかり。それでもご本尊のエメラルド仏はしっかり拝んできた(というよりも、座ってしっかり休憩を取った)。暑さに相当参っている妻を横目に、境内のあちこちで私は写真をあちこちで撮っていた。
 中に入れない王宮はそこそこにホテルに戻る。手を上げると1台のタクシーが止まる。行き先を告げるとメーターのスイッチを押さずに「150バーツ」とぬかす。THB150だ?ふざけるな。こっちは来るときはTHB70で来たぞ、と言い返すが「Silom通りは遠いよ」と言い返す。ふざけるな、メーター押さんかい!と言いたかったが、ちょうど信号で止まったので「そんじゃあんたなんか使わないよ。バイバイ!」と言ってタクシーを降りた。全く観光客、日本人と見るやすぐに吹っ掛けようとする。降りてすぐ妻に「THB70はSiam Squareからの料金でしょ」と言われる。あ…。でもTHB150は高いなぁ。
 次に拾ったタクシーはしっかりメーターを押してくれた(結局、ホテルの前までTHB91だった)。この運転手は饒舌で、英語は出来ないがタイ語でいろいろ話しかけてくる。「今○○通りだ、次はどこどこを曲がるぞ」云々。こちらは何を言ってるか全然分からない。それでもこういう運転手に当たるとなかなか楽しめる。しかし、SilomのSoiはどこだ?と聞かれ、説明に一苦労した。結局地図(歩き方のタイ編の地図)を見せながら、やっとの思いで理解してもらった。やれやれ。

4) ホテルにて

ルームサービス

 ホテルに戻るとまずシャワー。暑さで外に出る気が失せたのでルームサービスで昼食を頼む。グリーンカレー、バッタイ、タイ風カラマリ入りサラダ、しめてTHB630ぐらい。高いけど仕方ないか。テーブルごと部屋に入ってきて、ベッドに座って食べることになるとは思わなかったが。
 その後、一服すると5Fにあるプールへ。このホテルのプールは午後は日が入らないので、日焼けを避けたい方にはおすすめ。1時間半ぐらいプールで涼を取り、観光で沸騰しそうな血液の温度を下げる。
 もう直射日光を浴びる気力のない吸血鬼H^H^H^軟弱者二人は、夕方、日が沈みかけるのを確認して外に出る。ホテルの外にいるトゥクトゥクの運転手が「ロビンソン(デパート)?THB20でいいよ。まず土産物屋に行ってから…」とぬかす。「土産物なんか要らないよ。直接ロビンソンへ行ってくれ」というが「土産物屋…」としつこく誘う。結局トゥクトゥクには乗らず、タクシーにもソンテウにも乗らず、歩くことにした。
歩行者をほとんど想定しない信号に行く手を阻まれながら屋台だらけのSilom通りを歩き、なんとかロビンソンデパート@Silom、その後、コカレストラン(本店)に向かうのであった。

5) コカレストラン
 コカレストランは有名なタイスキの店だが、日本人が多すぎる。入り口で聞かれもしないのに「2階へどうぞ」と言われる。ちょっと待てよ、なんでいきなり2階なんだよ(2階は団体客用の部屋が並んでいる)。店員に抗議して何とか1階に席を得る。しっかし、店員がほぼ全員と言っていいぐらい片言の日本語をしゃべる。そりゃ日本人には便利かもしれないけど、あまり面白くないなぁ。隣の席からも日本語が聞こえるし、よく見るとあちこちに日本人が座っている。
 愚痴はさておき、空腹+暑さには勝てず、まずシンハビール、それにタイスキを注文する。牡蛎、白菜、エビすり身、ワンタン、チンゲンサイ、牛肉、豚レバー、グリーン麺。シンハは大を2本。JCB割引-10%でしめてTHB445。雰囲気はともかく、味はまあまあだった。グリーン麺から色が落ちて、最後には鍋全体が緑色になったけど。
 その後、一層の屋台街と化したSilom通りを歩いてホテルまで戻り、早々にベッドに入る。昨日は寝るのが遅かったからとても疲れた。明日は朝早いし、さっさと寝よう。

と言うわけで、バンコク2日目は、夫婦共々暑さに目を回した1日でした。3日目はツアーに参加して、水上マーケット+ローズガーデンです。