2000年4/29-5/5 タイ・バンコク旅行記 その2

4/29: バンコク到着

 「
この飛行機はまもなくバンコク国際空港に…99年12月、香港行きのUAに乗り込んだはずの私の耳に、日本人アテンダントのアナウンスが聞こえてきた(英語・中国語のアナウンスは「香港国際空港に…」と間違いなく言っていた)。 そうだ、次はバンコクに行きたいな。しばらく行ってないもんなぁ…。女性アテンダントの声に暗示にかかった私は、密かにバンコク行きを決意をするのであった。

 香港旅行から約半年後、4/29の午前11時に藤沢の自宅を出た。それから約12時間半後、私達の乗った UA875便はほぼ定刻通りドン・ムアン空港に到着。Martin Yang(と想像される)メニューを避けパスタを頼み、ビールとワイン、さらに食後酒を飲み干し、「あ、今回は太平洋路線じゃなかった。酔いを醒ます時間がない」と思ったのも後の祭り。ちょっとアルコール臭い息のまま入国審査へ向かう。
 入国審査の列に並んでふと見上げると「APECレーン」と看板が出ている。ええっとAPECって日本も入ってたよな、たしか。アルコールのせいかAPECが何なのか思い出せない。まあいいや、ここに並んじゃえ。
 それにしても入国審査官の手続が
とろい(-.-)。私の前には5人ぐらいしかいなかったのだが、一人一人に時間がかかっている。一人2分ぐらいかかっているかな?自分の番になってちょっと理由が分かった。パスポート読み取り機の反応がとても遅い(後で聞くと、係員の処理速度自体もとろとろしているらしい)。これか。こんな処理速度じゃ、最後の一人が終わる頃には日付が変わるに違いない。
 それはともかく2分後には入国印がパスポートに押され、無事タイに入国。後ろでは妻が審査中。しかし審査官とは何も話さなかったなぁ。
 時間がかかる入国審査と違い、税関はほとんど時間がかからなかった。税関吏は書類を受け取るだけでフリーパス。でも私の前の白人女性は山のような荷物を持っていたため税関職員の目に留まり、山を掘り起こされる羽目になっていた。合掌(
ワイ!)。
 税関から出るとねっとりとした空気がまとわりついてくる。午後10時にも関わらず、気温27℃、湿度80%の空気が、さわやかな日本の5月に慣れた身体を包み込んだ。すぐに汗がじっとりとにじんでくる。ああ、バンコクに来たんだ。

 今回の旅行はUnited Vacationのツアーなので、UVのスタッフ出迎えが来ているはず。出迎えの列の中にUAのマークのついた紙を持ったタイ人女性ガイドがいる。日本語を話すがあまり上手くない。とりあえず私たちの名前を確認すると、大きく"J"と付いた丸いシールを荷物に貼り「あちらでしばらく待ってて下さい」と言われる。あちらって…カフェテリアなんだけど…「大丈夫です、あちらのテーブルに座って待ってて下さい」。言われたとおりに妻と一緒にテーブルの所に腰掛ける。何も買わないからと言って店員が怒るわけでもなく、おおらかというか何というか…。店の外には日・中(台湾かもしれない)・香港のツアー客が大きな声で話しながら通り過ぎて行く。しばらくすると、UVの女性が戻ってきた(20分ぐらい待った)。他のツアー客が1組いて、この人達を待っていたらしい。
 出迎えの車に乗り込み、日程表とオプショナルツアーの案内をもらう。UVがバンコクでは、JTA(スマイルツアー)に委託していることをこのとき知った。我々を乗せた車はハイウェーに上がり、一路バンコクへ。この運転手、やたらとアクセルを踏み込むタイプらしく、まるでパトカーに追われてるがごとく前の車を追い抜いている。カーブしている下り坂までアクセルを踏み込むので怖くなってきた。いったいどのぐらいスピードを出してるんだ?運転席をのぞき込むが、分かったのは速度ではなく
速度計が壊れている事。ひぇ〜っ。仏教国タイなので、神様をすっ飛ばして仏様に事故らないように祈る(なお、うちは仏教徒ではない)。
 そうこうするうちに車はバンコク市内に入ると速度を落とし、我々は命を落とさずに済んだ(オーバーな…)。
 街中に入るとすぐにSilom Rd.に入り、我々の予約したホテル、The Monarch Lee Gardenに到着。女性ガイドがチェックインの手続きをしてくれる。しかし彼女の日本語の理解度に不安があったので、カウンターで横についていると、やはり不安は的中した。このホテルは 4/30イン、 5/2アウトでその後は自分たちで他のホテルを予約してある、と話したのに、わざわざ5/2以降の料金をホテルのスタッフから聞いている。もう一度日本語で説明するが今一つわかってないらしい。仕方なく英語で説明すると、やっとホテルのスタッフも彼女も納得したらしい。これだったら最初から英語で話をした方が早かったなぁ。
 それはともかく、部屋の鍵をもらいエレベーターで22階へ。部屋は2227号室。部屋に入ると、想像よりもいい部屋だった。広いし設備も新しい。セーフティーボックスもあるし、テレビはCNN、BBCに加えてNHKが入る。バスルームに入ると、シャワーブースとバスタブが別々にある。これは思ってたよりいいホテルだぞ。
 ちょっとうれしくなって妻とにんまり。ふと時計を見ると12時近くになっている。日本時間なら午前2時か。そろそろ明日に備えてベッドにもぐり込む。明日も暑くなるらしい…。

というわけで、次の日は市内観光に行ってきました。暑かった…。