1999年12/25〜27の間、駆け足で香港に行ってました。2泊3日、実質1日の滞在でした。簡単ですがレポートさせていただきます。言うまでもなく、1900年代最後の旅行でした。
1. 概略
日程及びフライト |
12/25 UA801 Y NRT-HKG
12/27 UA800 Y HKG-NRT
Jetset Travelにて購入。JPY78,240(妻は同じ便でXF)。
なお、Jetset Travelは2003年9月に倒産しました。 |
ホテル |
YMCA Salisbury (Tsim Sha Tsui、ペニンシュラの隣)HK$780/night |
主な目的 |
UAプレミアステータス維持
仕事納め後の息抜き
飲茶を食べる
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行ったところ |
黄大仙: お参り、妻のお札を返しに行く
ビクトリア・ピーク: 基本的に高いところが好き
DFS: お土産を買いに行く。出産間近の妹へのお土産に悩む
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2. レポート
1) フライト
往路 UA801
- 今回は、プレミアステータス維持が第一の目的なので、NRT-HKGを年内に往復しなければならなかった。で、妻はXFでファーストクラス、私はIT料金のYと、明暗のはっきりしたフライトになった。しかし、成田、香港ともファーストクラス用のラウンジでゆったりと待ち時間を過ごすことができた。小市民な私はちょっと緊張気味?
- NRTから乗り込むとYクラスは超満員。あちこちから広東語が聞こえてくるところを見ると、中国系が多い(70%ぐらいか?)。
- 香港行きだというのに機内のアナウンスは英語、日本語、北京語の順。スタッフに広東語のできる人もいるのだから、広東語のアナウンスがあってもよさそうなものなのに(NWなら台湾便では英、日、北京、台湾の各言語でアナウンスしていた)。
- 余談だが、日本語のアナウンスが「まもなくバンコク国際空港に…」と言っていた。夏用の衣服は持ってきてなかったんだけど(英語・北京語ではちゃんと「香港国際空港に」と言っていた)。
- 問題なのはYの機内食。往路のメニューを見て思わず「げっ!」と叫んでしまった。鶏肉の蜂蜜醤油ソースがある。これはかの有名なMartin Yangメニュー(=猫またぎ)だ。これは絶対避けなければ。と言うわけで"Chicken
or Pasta"と聞かれ、"Pasta Please"と即答した(実際、Chickenを頼んだ隣の中国系カナダ人は、食べ残していた)。
- なお、Yang氏の名前がほとんどアジアでは知られてないせいか、Martin Yangの名前は外してあった。余談だが、同じ頃Fに乗っていた妻は、していたらしい(「スパークリング・ワインと言ったら、ドンペリが出てきたんだもん。ちょっと飲み過ぎたかな?」妻談)。
復路 UA800
- こちらはYも70%ぐらいの混み具合。38D(真ん中4列シートの通路側)だったが、ドアが閉じた直後に35Cに移る(35A-Cは誰も座っていなかった)。フライトはきわめて順調、定刻より15分早く成田に到着。
- 問題の機内食はChickenを避け、中華風焼きそば。
- 映画はWild Wild West。11月にNRT-JFK機内で同じのを見ているので、今回はこのレポートを書いていた。
2) YMCA Salisbury
- かの有名なペニンシュラの隣、スターフェリー乗り場から歩いて5分以内という最高の立地条件のYMCA。Faxで予約を入れたら15分で返事が来るほどのGood Responseに好感を持っていたが、その好感を維持するのに十分だった。
- 改装をしたらしく、部屋は新しく設備もしっかりしている。部屋もベッドも清潔だし、窓からは香港島のイルミネーションが見える。HK$760の価値はあると思う(ハーバービューでなければもっと安い)。
- TVは衛星が入っていて香港の地元局の他、CNN、BBC、CNBC、Discovery、Star-TV等の欧米系局が見れる。
- アメニティーはごく普通のものしかなかったが、ウェルカムフルーツがあった。また、部屋の中にはミニバーとセキュリティーボックス(無料)がある。
YMCAの窓から見た夜景。
3) 飲茶
今回の旅行では、2日連続で朝から飲茶を食べに行った。何を隠そう私は今まで香港で飲茶を食べたことがなく、本場の飲茶はこれが始めてだった。二人でHK$120ぐらいで満腹になるのだから、飲茶はやめられない…。今回行ったのは以下の2店。
鴻星海鮮酒家、Tsim Sha Tsui店
- 最初、新世界中心の海城大酒楼に行ったのだが、閉まっていた。その後、妻が以前行ったことのある、この店に行った。夜は、オコゼ料理が有名らしい。 JCBのガイドブックにも紹介されているが、日本人もかなり訪れているらしく、○○TVの取材が、とか大相撲の逆鉾関が来店したときの写真が飾ってあった。この店のシェフは「料理の鉄人」にも出たらしい(どちらが勝ったかは書いてなかった)。
- 中は地元の人でいっぱい。新聞を読みながらお茶を飲みながら、点心を食べている香港人であふれている。ここは店があまり広くないが、カートがテーブルの隙間をぬって回っていた。大根餅などは、別のところで作っているので、そこまで取りにゆかなければならない。
- この店、一応北京語が通じる人もいるようだ(カートを押しているおばさんでも北京語を話す人がいた。英語も通じる)。
- HK$120で食べたのは、ウズラの卵入り焼売、大根餅、野菜入り饅頭、湯葉巻き、中華粥、腸粉など。
Maxim(美心大酒楼)新香港国際空港店
- 香港国際空港にも飲茶が食べられる店があるとは知らなかった。街中に比べるとちょっと値段は高いかもしれないが、味は悪くなかった。点心を乗せたカートが回るスタイルをとっていて、ちょっと空港らしからぬ雰囲気。カートには乗せている点心の名前が張ってあり、ほしいものを指差せばいい。チェックインを済ませてちょっと一服+腹ごしらえにはいいと思う。
- ここは、お茶といっしょにお湯の入ったポットが出てきた。お茶が濃くなるので、お湯で薄めるためらしい。
- 入り口近くの席に座ると、なかなかカートが回ってこなかった。お陰でお粥が食べられなかった(もしかしたら別メニューだったかも)。HK$102(10%サービス料込)だったが、何品食べたかメモ忘れ。
4) 新香港国際空港
- 鳴り物入りで開港、直後は混乱を来した新空港だが、今は落ち着いて営業をしている。新しいだけに設備は充実している。出国手続後にも数多くの免税店(正確には香港全体が免税店なのだが)が並んでいる。アムステルダムのスキポール空港以上の充実ぶりかもしれない。中にはシャッターが閉まっている店もあるが・・・。
- この空港の問題は、香港の中心から離れていること。バスやAirport Expressでも30分はかかってしまう。しかも、Airport Expressの九龍駅はちょっと辺鄙なところにあるので、やはり中心部に出るまでに時間がかかってしまう(タクシーを使えば時間は余りかからないが、お金がちょっとかかる)。啓徳空港だったら、あっという間にTsim
Sha Tsuiまで出れたのになぁ…。
- なお、Airport Expressの香港(中環)と九龍駅では、飛行機のチェックインもできる。料金だが、九龍までバスがHK$21、Airport
ExpressがHK$60。
5) 両替
- 妻がHK$450ほど持ち合わせがあったので、空港で両替する必要がなかった。次の日にTsim
Sha Tsuiで両替をしたが、そのときのレートは以下の通り。いくつか両替商を見て回ったので、比較してみた。なお、日曜日だったので、銀行では両替できなかった。
- Cheque Point (G/F., 89 Nathan Rd.) JPY1=HK$0.06637(HK$1=JPY15.067)手数料なし。ここで1万円分だけ両替。
- 重慶マンション入り口の両替商 JPY1=HK$0.05098(HK$1=JPY19.616)詐欺同然のレート。重慶マンションの入り口にいくつか両替商があるが、どの店も同じレート。空港の両替所(Thomas Cookだった)と同様、使ったら必ず損をする!ご注意!
- 香港酒店商場(九龍スターフェリー乗り場近く)の両替商 JPY1=HK$0.063ぐらい(ぱっと見ただけなので、記録していない)。このぐらいのレートの差なら目もつぶれるが、重慶マンション入り口の両替商は、我慢の限度を超えるようなレートである。
6) その他雑感
- 返還後初めての香港だった(前回は96年8月)。町の雰囲気はあまり変わってなかった。しかし、あちこちに翻るハナミズキの旗(香港特別行政区の旗)と五星紅旗が、中国統治下であることを強調している。旧香港政庁舎も、ライオンと龍の紋章から、赤地に天安門と五星の中国の紋章に変わっていた。
- 政治、法曹、報道等では中国の影響が強まっている様だが、普段の生活にはあまり関係なさそうだ(新聞やニュースは別として)。
- 景気は多少良くなったようだが、不況の傷跡が時々見られた。DFSはTsim Sha Tsuiに2店あったが1店は閉鎖してしまい、ビクトリアピーク店も無くなっていた。それによく見ると、時々扉を閉じたままの店もある。裕華国貨公司は中国の影響が強くなったせいか、羽振りがよさそう。
- 到着した日がクリスマス+土曜日だったせいか、夜1時過ぎまでTsim Sha Tsuiはすごい人出だった。おかげで空港からのバスが渋滞に巻き込まれ、なかなか前に進まなかった。
- 中国の統治下になっても、あちこちに英語の表記・アナウンスがあるのがありがたい。広東語は全く×、北京語が片言以下の私にとっては、英語が通じるのが救いである。
- 気温は最低気温が10℃強ぐらいで、ちょっと肌寒いぐらい。着るものは1枚少なくてもよかった。
- ビクトリアピークに登る時はピークトラム利用(HK$18)、帰りは中環までミニバス利用(HK$7.4)。ちょっと運転が荒いが、高級住宅街を通ってゆくので、一度は見る価値があるかも。しかし、この曲がりくねった道を2階建てバスが走っているが、2階の先頭に座ったら心臓に悪そうだなぁ。
- 地下道などに乞食がいるが、パンツ一丁で地面にはいつくばっている(台湾でも同じスタイルの乞食がいた)。日本やアメリカ、ヨーロッパでもはいつくばっている乞食は見たことがなかったので、ちょっと異様。
ということで、レポート終わりです。今度は2泊じゃなくて、ちょっとゆっくり、マカオにも足を延ばしたいなぁ。
El Fin
