去年8月の台湾旅行記、第3回目は台南と鉄道の旅、夕食は台北でした。
2001年8月16日
1. 台南にて
朝目が覚めたらAM9:00。この2日間の早起きと暑さで疲れていたので、ちょっとゆっくりしてしまった。妻と朝飯の話をするが、もうこの時間じゃ朝食も売ってないだろうなぁ。妻を説き伏せて、朝食は木瓜牛乳だけ、その代わり昼食は「再発号」でちまきをちょっと早めに食べる事にする。安上がりじゃ(^^;;;)。
台南駅前のロータリーにあるお店で木瓜牛乳を2つ、NT$45*2でしめてNT$90。二人分の朝食が400円弱。でも結構な量があるので空腹は満たされた。
今日も暑い。正確には刺すような日差しと不快指数を3倍に押し上げるような湿気。もう観光に出かける気はしない。取りあえず昼食に出るまでホテルでゴロゴロ。
11時前にホテルをチェックアウト、荷物を預かってもらう。何故かはわからないが、台南大飯店のスタッフの日本人への態度、なんか違和感がある。他のホテル(と言っても台北のYMCA、ヒルトンとシェラトンしか知らないが)とは対応が違うんだよなぁ…。あ、数年前に泊まった天成大飯店(コスモス)は問題外の対応だった。
ホテルを出ると、またまた民生緑園に向かって歩き出す。あ、現金の持ち合わせが少なくなってるから両替しなきゃ。しばらく歩くと「外換業務始めました」と垂れ幕のかかっている銀行に入る。カウンターの向こうの女の子…もとい女性職員に英語で声をかける「これ(T/C)を両替して欲しいんだけど」するとカウンターの向こうでは戸惑った顔。どうしよう?って顔をしながら隣の女の子に話しかける。で、結局言われたのが「ここではできないんですよ。ごめんなさい」あ、そう。んじゃ外換業務って何やってるんだろう。そう言えば交換レートも出てないなぁ。「隣のICBTなら両替できます」。あ、そうか。どうもどうも。と言うわけで隣のICBT(中国国際商業銀行)に行き、両替をする。さすが外換業務になれているだけあって、難なく両替できる。
しばらく歩き、民生緑園から別の通りを歩くと、あった「再発号」。度正月もそうだけど、有名な店の割にはとても小さなお店。先客は日本人女性が一人だけ。店はおばさんが一人で番をしながら、ちまきを包んだり温めたり。席に着くとちまきを2つ頼む。3分ほどでちまきが出てくる…でかい!今まで見た中華風ちまきで一番でかい。さらにはちまきと一緒に竹べらが付いてくる。これで切り分けるわけね。妻と二人で大きなちまきを切りわけながら食べる。中にはアワビ、干し貝柱、椎茸等々…。ちょっと味付けが濃いが気にせず食べる。さすがに妻が2/3ほど食べたところでギブアップ。私は全部食べたが、味が濃かったせいか喉が渇く。仕方ないので桂花紅茶(NT$10)を飲む。ちまきは1個NT$150。
ホテルに戻ると荷物をピックアップ。時計は12時をちょっと過ぎたところ。特にすることもないし、さっさと駅に向かう。列車は1:30なので、まだ1時間もあるけど、これだけ暑いと何もしたくない。駅のベンチに座って一服。
2. 台南から台北へ 自強2005号
しばらくベンチに座り、妻とおしゃべりしながら時間を潰す。横にはおばあさんがすわったり、高校生らしき女の子が座ったり…。しばらくすると自強2005号の改札が始まる。
台南駅 |
切符は緑色、大きな切符と小さな切符。はて小さなのはなんだろう?
プラットホームのキオスクで冷たいお茶を買う。向こうのホームには普通列車(電車)が泊まっている。鉄分ありのわたしが写真を撮らないはずがない。10分ほどすると、向こうの方から自強号が精悍な顔つきを見せながらホームに入ってくる。私達の車両は最後尾。重い荷物を持つと日向に歩いてゆく。
列車の中はもちろん冷房が利いていて快適。前の背もたれにみんな小さい切符を差し込んでいる。あ、そうか、「この席は空席じゃありません」って示すための切符ね。
![]() |
空席じゃありません |
窓の外は南国の風景がどんどん過ぎてゆく…私達の意識もどんどん遠のいて…しばしのお昼寝タイム。ときどき車内販売が通るぐらいで、わりと静かな車内だった。
3. 台北に戻る、〜「広東客家小館」で夕食
台北に着いたのは夕方、PM5:30頃。地下街を通りYMCAへ。チェックインの時に「3泊目、予約はいらなかったけど、どう?」と聞くと「まだ満室です」仕方ないなぁ。とりあえず2泊だけでチェックイン。部屋は603号室。一昨日の部屋と1フロア違いだ。このフロアにはコインランドリーがあり、後で洗濯した。
問題は、夕食をどこで食べるか。今日はもう観光も買い物もするつもりはない。後は食って寝るだけ。台北に着く前から妻と話していたが、客家料理を食べてみようということになった。店は「広東客家小館」。こちらも「無敵の台湾」に出ていたのだが、この地図が南北逆になっていてわかりにくい。歩き方の地図とにらめっこで場所を確認。
台北駅前から忠孝東路を東に向かい、台北市警察と観察院、行政院がある大きな十字路で中山北路を北に向かう。道の左手に「登山友」という店が見えたら次の通りを左に曲がる。割と暗い店なので一瞬気が引けるが、右手にあった。 店にはいると丸いテーブルがいくつか、キャッシャーが奥にある。「二人」というと、一番奥のテーブルに案内される。この店はちゃんとメニューがあるが、日本語はいっさい通じない。仕方がないので、片言の北京語とメニューを指さしながらオーダー。頼んだのは九層塔茄子、客家福菜湯、炒三鮮、客家小菜、それに台湾ビール、合計でNT$700だった。同じ料理でも大・中・小と大きさが選べる。「これだったら小で十分だよ」と店の人にいわれたりした。
ビールを飲みながら料理を待っていると、隣の席で20代後半ぐらいの男が北京語で「我々中国人は…、日本人は…」と大きな声で話しており、それを年輩の方がウンウンと頷きながら聞いている。お酒が入っているらしく、かなりの熱弁だ。
ここでちょっと気になって他の客の話しているのも聞いてみたが、みんな北京語。おや、この店は外省人経営か?そういえば店員も北京語で話してるなぁ。
肝心のお味は、私にはちょっと濃い味だったかなぁ(どの料理がどんなで…なんて今更覚えてないし)。スープはそこまで濃い味ではなくておいしかった。5月に来たときも客家料理を食べたっけ。
お金を払うときにキャッシャーをのぞき込むと、日本語のテキストが開いておいてある。キャッシャーにいた女性に「日本語はなせる?」と聞くと、はにかんだ顔で「勉強始めたばかり」と答えを返してきた。
この日は廊下で日本人が長い間話してて、うるさくて眠れなかった。
毎回の長文にもめげず、続く。