昨年8月の台湾旅行記、正月で時間があるうちに書いています。
第4回目は「台北で病院に行く」です。

2001年8月17日

1. 朝、目が覚めると…
 ああ、眠い眠い。昨日の夜もなかなか眠れなかった。夜中に廊下で話し込むなよ…。部屋で騒ぐ広東語、廊下で話し込む日本語…。どっちも罪悪じゃ。
 隣のベッドをみると妻の様子がおかしい。「おなかが痛い…」これは大変だ。急いで正露丸を飲ませる。ついでに体温を測らせると熱がある。ベッドに寝かせて様子を見ることにした。やっぱり疲れが出たかなぁ、この暑さじゃ疲れるだろうな…いや、自分だってかなり参ってる。
 とりあえず朝食を買いに外に出る。おなかの悪い妻にはお粥。調子の悪くない私もお粥、それと油条に豆漿。
 妻の調子が悪いのでどこにも行けない。今日は新北投に行きたかったのだけど。仕方ない、テレビを見ながらゆっくりしよう。それにちょうどいいチャンスだから洗濯でもするか。コインランドリーは1回NT$1.00(ちょっとうろ覚え)。アメリカ製の洗濯機(Whirlpool社製)だが、こいつはすすぎが悪い。2回洗濯機を回すが、2回目は洗剤を入れずにしっかりすすぎをするのがいい。
 部屋の前にハウスキーパーがいるが、事情を説明して、とりあえずバスルームだけきれいにしてもらう。この人、その後顔を合わす度に「奥さんの調子は?」と聞いてきた。

2. 病院を探す
 しばらく様子を見てもいっこうに調子がよくならないので、病院に行くことにした。JCBプラザに電話して病院を紹介してもらおう。「はい、JCBプラザ担当の王です」と流暢な日本語が電話から聞こえてきた。これは台南のホテルを予約してくれた人だな。「妻が腹痛を起こして、日本語の通じる病院を紹介してもらいたいのですが」と言うと、「今どちらのホテルですか?、YMCAですか。その近くなら…」と病院の名前を言ってくれる。「すいません、キャッシュレスでもいい病院はありませんか?」と言うと、「あ、それならこちらがいいですね。吉林路にあるところですが、ちょっと離れてるのでタクシーで行ってください。ええっとそちらに病院の名前と電話番号をFaxしますので、自分で予約してください」。あ、予約まではしてくれないのか。
 電話を切ると、ロビーにFaxを取りに行く(通信料としてNT$10取られた)。ついでにカウンターの中の女性に頼んでみる「ちょっとお願いがあるんだけど、うちの妻が体調崩してて、病院いかなきゃいけないんだけど、ちょっとここまで電話して、予約してくれないかなぁ?(英語)」。へ?てな顔してた女性がとりあえず電話をかけてくれる(ほっ)。「予約はいらないので、直接病院に行ってください(英語)」。了解。女性にお礼を言うと、部屋に戻る。
 ついでに最後の日、3泊目の予約を何とか勝ち取った。
 輝雄連合診所
 台北市 吉林路245号 (民権東路二段との交差点付近)
 TEL: 02-2560-2586

3. 病院にて
 妻を起こして、病院に行く用意をする。ホテルの前でタクシーを拾う。これだけ暑いと、妻にはつらいだろうな…。運転手にFaxを見せて、とりあえず走り出してもらう。幸い、Taxiで10分ぐらいで病院に着いた。
 受付は日本語が通じる…が、あまりうまい日本語じゃない。とりあえず問診票を書く。すぐに診察室に呼ばれる。
 診察室にはいると、正面に先生、右脇に看護婦が一人。この看護婦さん、「どんな症状ですか?それじゃ次は着ているものを脱いで…」と指示を出す。それにしても日本語がうまいなぁ…あ…この人日本人だ、多分、台湾の人と結婚した人だ(名字は中国人の姓だった)。
 結局、点滴+薬で様子を見ることになった。食中毒ではなさそう。看護婦に付き添われて妻が診察室からでて来る。そのまま別の部屋に移動。
 で、その部屋には先客が一組。おじいさんが点滴を受けてて、付き添いにおばさん(多分娘さん?)が一人。「ニーハオ」と挨拶をすると、いきなり北京語でわ〜っと返される。看護婦さんが「あなたの発音がとても上手だったから、北京語ができるかと思われたのよ」とのたまう。妻に点滴の針を刺している間、看護婦さんとお話をすると・・・やはり、現地の方と結婚した日本人だった。聞いてみると、結婚してもう6年台北にいること、子供がいること、台北には現地の方と結婚した日本人女性の会「なでしこ会(もしかしたら漢字かも)」があり、その会だけでも100名ぐらいメンバーがいることなど…。ふむふむ。ついでに台湾語で「私は日本人です」というのを教わった。「ごわ・しー・じっぷん・ろん」。
 点滴が始まると、看護婦さんは部屋を出てゆく。私はロビーにあった雑誌を持ってきて妻の横で読んでいる。台湾在住の日本人向け雑誌で「な〜るほど・ザ・台湾」。タイトルのセンスはともかく、内容はインタビューあり、情報あり、夜の情報(^^;;)あり、だった(http://www.naruhodo.com.tw/)。
 妻の点滴が終わるまで2時間。その間に支払いの話をする。キャッシュレスはOKなはずだが、カード会社とうまく連絡が取れないらしく、結局お金を払うことになった。大体NT$2,500ぐらい。高いなぁ…でも台南で両替しておいたので、現金の持ち合わせがあった。
 点滴が終わり、支払いをし、領収書をもらい、再びタクシーでYMCAに戻る。妻は午後、ずーっと寝ている。私もCDを買いに出たぐらいで、ほぼ一日を部屋で過ごす。
 で、困ったのは夕食。妻にはお粥を買うつもりだったが、夕方になるとお粥を売っている店がなかなかない。予備校生相手の店が多い南陽街周辺を歩き回り、売り切れ寸前のお粥を手に入れる。もう少し遅かったらお粥はなくなってただろう。とりあえず助かった。私はとりあえず自助餐のテークアウト(NT$50もしないので、非常に安上がり)。
 明日は、台湾人の友人に会う予定だが、大丈夫かな?とりあえず妻の様子を見よう。

続く