8/14 台北で友人に会う

1. 朝食
 朝7時に目が覚めた。さて、朝食は何にしよう?いつもと同じじゃ芸がない。でも豆漿は外せない。そんなことを考えながら洗面所に向かう。服を着ると、朝食を買いに外に出る。さて何を食べよう?しばらくぶらぶらしながら何か珍しいものはないか探す。結局買ったのは豆漿とクロワッサンカツサンド(!)何でサンドイッチに手が出たのかは自分でも分からない。(値段記入忘れ)日本のカツサンドとはちょっと味付けが違った。でもおいしい。
 友人との約束は11時。まだたっぷりと時間がある。テレビを見るのもなんなので、散歩に出かける。台北駅前、新光三越の前には、たくさんの人。みんなのぼりを持ってる。よく見ると何々補習班などと書いてある。予備校の関連なのは分かるが、何なんだろう?今さら生徒集めでもないだろうし…。そういえば初めて台湾に来た時、総統選挙候補者の支持者が、やはりのぼりを持ちながら通行人に推薦人の署名を求めていた(私も何度か声をかけられた)。さすがに予備校関係者に声をかけられることはなかった。
 通行人は勤め先か、予備校か、目的地に早足に歩いて行く。しかし暑い。昨日の夕方の土砂降りのせいか、昨日より蒸し暑いようだ。昨日行ったコンピューターショップ雑居ビル(?)、Novaに行ってみる。開いてない。11時オープンとのこと。再び街をぶらぶらして朝の台北の雰囲気を楽しんだ。ホテルに戻ったのは10時前。約束まで1時間あるが、テレビを見て時間をつぶす。ブラウン管の中では志村けんと石野陽子がバラエティーをやってる。いったい何年前の番組だろう? 

2. 友人と食事に行く、西門町
 10時50分ぐらいにロビーに降りて行く。ソファーに座り台湾の観光パンフレットを手に取る。5分ぐらい英語を追っていると、友人が入ってきた。彼女と会うのは去年の夏神戸で会って以来だから、1年ぶりになる。ホテルを出ると、どこに行こうか話しながら二二八紀念公園に向かう。ここで歩き方を見ながら、何を食べようか相談。私の希望で飲茶に行くことにした。彼女はしばらく考えていたが、西門町の飲茶屋に行くことにした。早速、台北駅前のバス乗り場に行く(こんな暑い中を歩くのがいやだったから)。結局次のバス停で降りることになるのだが。中華路一段でバスを降りる。ちょっとさびれた感じの建物が多い。彼女曰く、昔はこの辺が一番にぎやかな所だったそうだ。その後、そごう周辺など他の地域が新たに開発されて、この辺はさびれてきたそうだ。再開発が進んでいないせいか建物は薄汚れたものが多い。でも、若者向けの衣服を売る店が新たに出店したりして、少しずつ最活性化が始まっているようだ。新東陽(おみやげや、中正空港に支店あり)のあるロータリーから成都路に入る。この辺も中華路と同じく、古くからの繁華街だったが、再開発が進んだため、「若者の街」といった雰囲気。友人曰く、小さい頃はよく親に連れられてこの辺に買い物に来たそうだ。 

3. 飲茶レストラン
 どこをどう歩いたか覚えてないが、大きな雑居ビルの前に来た。ここに飲茶レストランがあるとのこと。他にも映画館やCDショップその他諸々の店が入っている。(このビルの名前は獅子なんとか、だった。)彼女も久しぶりに来たそうで、エレベーターの場所が分からない。化粧品屋の店員に尋ねてやっと分かった。ちょっと入り込んだ所にあった。えーっと、何階だったっけ?(確か10階だった)。9階には別のレストランがあるようだ。エレベーターのドアが開くと、中に中年女性が一人。「どこのレストランに行くの?」飲茶レストランの名前を言うと、「それならこれ」と言って何かを友人に手渡した。見てみると、大根餅無料券だった(しっかり使わせていただきました)。この飲茶レストラン結構大きく、ビルの1フロア全部を使っている。空いているテーブルに案内されたが、実は先客がいて、ちょっと席を外していた。(よく見るとテーブルの上にはお茶の入ったコップがあった)。席に着こうとしたら先客が帰ってきて、何か私に言った(でも全然分からなかった)。すぐに席を代えてもらう。
 席に着くと、まずお茶を選ぶ。友人が結局選んだのがジャスミン茶(香片)。本人曰く、(彼女は)普通はジャスミン茶は飲まないそうだ。私のためにちょっと気を使ったらしい。ただ、私もジャスミンティーはあまり飲まないのだが。あちこちにカートが回っているが、いきなり、目の前に皿が突き出された。ウエイターが向こうのカートから持ってきたのだが、皿の上には巻き寿司があった。飲茶で巻きずしが出るとは…台湾らしい。結局、寿司はとらなかったがちょっとびっくり。後でカートを見ると、巻き寿司だけではなくにぎり寿司まであった。蒸籠の乗ったカートから、シュウマイやちまきを取り、友人が他のカートから大根餅を取った。さあ、いただきます!2人で食べてるので、あまり食べられなかった。結局二人で8皿ぐらいしか取らず、ちょっと心残り。デザートには(定番の)マンゴープリンを食べたかったが、この店にはなかった。仕方なく、普通のプリンを食べた。二人でNT$330。あまり皿を取らなかったせいもあるが、安い。「チップは必要ないの?」と友人にきくと、「いらない」とのこと。今まで飲茶を食べたのが全てアメリカかカナダだったので、ついつい、チップを出そうとしてしまった。場所、レストラン名ともに記録忘れ。ただし、来来百貨公司のそば。この近くには他にも飲茶レストランがあるとの友人のコメント。 

4. DFSへ
 食事が終わると、西門町を二人でうろうろする。平日なのでそこまで人は多くない。通り沿いの店もあまり忙しそうではない。近くのCDショップに入り、二人で30分ほどCDを見ている。全体的に値段が高かったので何も買わなかった。
 タクシーを捕まえると、リージェンシーホテルに向かう。このホテルの地下にDFSがある。10分ぐらいで到着。メーターはNT$55。チップNT$15を足して、NT$70だった。
 DFSは(当然だが)日本人ツアー客が多い。店員も片言の日本語をしゃべる。私の所にも女性店員が日本語で話しかけてきた。ここで買ったのは、ウーロン茶とチョコレート。別に自分用に買うものもなく、会社と両親へのおみやげだけである。お酒は明日、空港で買えばいいや。チョコレート3箱とウーロン茶3パックで、合計NT$2,110。ホテル一泊分よりも高くついた。
 大きな袋を持ってそのまま二人でDFSの中を探検。そういえば、昔、ここで財布を一つ買ったっけ。その財布、今回の台湾旅行にもしっかり持ってきているし、普段でも使っている。あのときは一人で来たのだが、対応してくれた店員に下手な北京語で話をすると、とても喜んでくれていた。今回は友人もいるし、北京語を話す必要はなかった。
 最近は韓国人のツアー客も多いようで、中国語、日本語、英語の表記とともに、韓国語の表記もある。店員が韓国語を話すかどうかは知らないが。 

5. 夕立
 再びタクシーに乗り、ホテルに戻る。DFSに行く時の運転手と違って、とてもおしゃべりな運転手だ。英語も少ししゃべった。ホテルに荷物を置くと、今度はコンピューターショップ(NOVA)に行く。彼女もここは初めてはいるらしく、中の様子を珍しそうに見ていた。昨日見つけた、VCD再生用ソフトを買う。友人の通訳で日本語Windowsでも動作するか訪ねたが、答えは「分からない」だった。考えてみれば、台湾人の店員が日本語Windowsの事をそこまで知っているはずはない。愚問だった。英語Windowsでは動作していたので、たぶん大丈夫だろう、ということで一つ購入した。NT1,800(ちょっと高い)。なお、このVCD再生ソフト、日本語windows 95環境下でしっかり動作している。
 4時半ぐらいに外に出ると、また土砂降りだった。昨日と同じくバケツをひっくり返したような大雨。見る見るうちに道路に大きな水たまりができ、あちこちの屋根から滝のように水が流れ落ちている。とりあえず新光三越に非難したが、傘が一つしかなく、二人ともかなり雨に打たれていた。三越から何とかホテルまで移動したが、屋根がとぎれているところが多く、二人ともびしょびしょになった。ホテルの部屋に入ると友人にシャツを貸し、彼女は洗面所のドライヤーで服を乾かした。自分も乾いた服に着替えた。全然雨は止む気配がない。雷も頻繁に鳴っている。これじゃ彼女も帰れないな。
 30分ぐらいして彼女が洗面所から出てきた。服は乾いたようだ。ただ、雨は相変わらず激しく降っているので、部屋でテレビを見ながらおしゃべりをしていた(テレビでは、朝見た志村けんの番組をまたやっていた)。
 雨が止んだのは6時半か7時ぐらいだった。二人で夕食を食べに出る。彼女も昔はこのあたりの予備校に通っていたそうだ。そのせいかあちこちの店をよく知っている。夕食に行く前に、少しだけCDショップ(光南)に寄る。彼女がCDを買いたいらしい。彼女は人並みの中に入って行くと、北京語のCDを2枚持って出てきた。
 ちょっと離れたところまで歩き、ある店にはいる。入り口のレジでチケットを買うシステムでどちらかというとファストフード店のようだ。彼女がレジに行き、4枚チケットを持ってきた。麺類が二つ、それに豆腐料理が二つ。一つは豆腐をニンニクとしょうゆの中につけ込んだようなものだった。(これは結構おいしかった)。自分が頼んだのは牛肉麺だったが、うどんのような麺だった。
 食事をすますと、友人をバス停に見送りに行く。台北駅の北側にバス降り場があるが、実はここでバスに乗ることもできる。ここに行くと、5分ぐらいでバスが来た。彼女に手を振ると、彼女はバスに乗り込み、窓から手を振りかえした。彼女は9月半ばに日本に戻ってくるとのこと。彼女の乗ったバスは排気ガスをまき散らしながら、三重に向かって走り去った。さあ、ホテルに戻って荷造りをしよう。明日は早くに出発しなければ。