8/11: 高雄
1. 朝
7時半に目が覚めた。今日が一番のどの調子が悪い。鼻も詰まっている。この部屋はエアコンの操作ができず、しかも吹き出した冷風がもろにベッドに吹き付けてくる。歯を磨き、ホテルの喫茶店に朝食をとりに行く。卵焼きにベーコン、それにトーストと、どこにいるのか分からない朝食。眠気覚ましのコーヒーは助かった。
朝食の後部屋に戻り、昨日のメモをつけ、NHK衛星放送を見る。結局ホテルを出たのは10時ぐらい。あまり体調もよくないので、様子を見ながら街を歩くことにする。
2. 高雄の街
あてもなく(?)高雄の街をぶらぶらする。10時にもなると車の量も落ち着いているようだ。でも横断歩道を渡るときは気をつけないと車やバイクにはねとばされそうになる。ぼーっとした頭でも気をつけなければ。
高雄でも台北でも、同じ業種の店が一カ所に固まることが結構多い。高雄でも、コンピューターの講習所、写真館など、固まっている。(高雄でも台北でも、予備校が固まっている場所もあるし)
どこをどう歩いているか分からなくなってきたが、何とか地図を見ながらぶらぶら歩きを続ける。食堂ではちょっと早めの昼食だろうか、それとも朝食だろうか、食事をとってる人がいる。私も言葉ができたらすぐにでも食堂に飛び込むのだが…。
曇り空なので、直射日光でうんざりすることはないが、やっぱり蒸し暑い。歩いてるとじわっと汗がにじんでくる。どこかですずみたいな…。地図で位置を確認すると伊勢丹が近くにある。日系のデパートがどんなものか見ているか…。それにしても根性のないこと…。
伊勢丹に入る。とたんに強烈な冷房。トレーナーを着た方が良さそうだ。1階は化粧品売場。さすが日本のデパートと全然変わらない。これで日本語が書いてあったら日本と錯覚しそう。そうだ、本屋に行ってみよう、ということでエスカレーターを上がってゆく。本屋は日本の書籍と台湾のものの両方を扱っている。日本の雑誌コーナーに、台湾の人たちが結構集まっている。逆に小説のコーナーには日本人しかいない。次にCD売り場に行く。品揃えも値段もいまいち。なんか、とりあえずCDショップをとってつけたような感じ。こんな所じゃ何も買わないよ(CDショップのお話です。念のため)。
伊勢丹でちょっと時間をつぶしたせいか、時計を見ると12時半だ。とたんにおなかが空いてきた。伊勢丹を出ると、ホテルの方に向かって歩き出す。同じ道を引き返したらおもしろくないので、別の道を歩き出す。5分ぐらい歩いただろうか、目の前に「高雄牛乳大王」を見つけ早速入ってみる。幸いメニューに日本語が書いてあるので、パパイヤミルクを頼む。NT$50。暑い中をずーっと歩いてたせいか、とてもおいしい。いやー、これはとても気に入った。ホテルの近くにも支店があることだし、また飲もう。
「高雄牛乳大王」でちょっと休憩した後、再び歩き出す。途中、弁当屋を見つけ、我慢できずに飛び込む。ほとんど言葉が通じないし、体調が悪く、下手な北京語も話す気力がほとんどわいてこない。とりあえず、積み上げている弁当を指さす。
NT60。とりあえずおばさんが値段を言ったのだけは分かった。お金を支払うと弁当を持って、ホテルに戻る。弁当の中身は排骨販とニガウリだった。ニガウリは生まれて初めて食べたが、やっぱり苦かった(^^;;;)。風邪薬を飲んだ後、ベッドの上にごろんとする。ちょっとテレビでも見ながらのんびりしよう。チャンネルを変えると、「風の谷のナウシカ」の北京語吹き替え版を放送していた。
3. CDを買いに行く
ちょっと元気が出てきたのが3時頃。昨日、友人から駅の近くに安いCDショップがあるのを聞いていたので、そこに向かう。ホテルから歩いて3分、「光南大批撥」という店が目に付いた。1階は文房具売場だが、看板を見ると2階にCDショップがある。早速上がってみる。2階のCDショップはそこそこの広さ、それでも品揃えは十分と思えるぐらい。値段も安めである。店の中は、北京語(国語)、台湾語、日本語、西洋、クラシックという風に言語、ジャンル別にCDが分かれている。北京語だけはソフト数が多いせいか、レコード会社ごとに分類されている(これが台湾のCDショップの典型的なCDの分類方法だった)。とりあえず、テレビで宣伝してた赤丸上昇中のCDをいくつか見て、値段をチェックしておく。近くにまだ別のCDショップがあるだろうから、そこと比べてみてもいいだろう。この店を出ると、高雄駅の方に歩いて行く。左にそれると、小さいCDショップがあった。入ってみる。棚はやはり北京語、台湾語…という分け方になっている。前の店と違うのは、ヒットチャートの順にCDを並べていた。ちょっと値段は前の店に比べて高いかな?じゃ、前の店で買った方がいいな。
前の店に戻る前に、高雄駅に向かう。明日台北に戻るので、そのチケットを予約しに行く。前回同様、メモ書きを見せる。「8/12、AM8:00、自強1002、高雄->台北」。職員はメモを見ながらコンピュータをいじる。"Sorry,
no seat"英語で冷たい答えが返ってきた。とりあえず窓口を離れ、他の便を探す。またメモに書き、さっきと同じ職員に見せる。「自強1004」"No
seat"。やれやれ。ちょっと早起きになるが、「自強1000」と書いてもう一度メモを出す。今度はコンピュータはチケットを吐き出した。よかったよかった。またNT$854を支払う。明日は朝7:30発の列車に乗らなければならない。座席は11号車50番。駅のそばでネギ入り中華風パンケーキ(名前忘れた)を売ってる屋台があった。作りたてを一つ買う。歩きながら食べるが、お・い・し・い!明日の朝もこのネギ入りパンケーキを買えるかな?
「光南大批撥」に戻り、CDを選ぶ。とりあえず、台湾語のCDを3枚とVCDを1枚買う。この店の袋をみてびっくり。この店はチェーン店で、台北のYMCAのすぐそばにも支店がある。ということは前回台湾に来た時にも、台北店に行ってるはずだ。
4. 夜、食事をとる
ホテルに戻ったのが5時前、とたんに眠気におそわれ、昼寝。目を覚ましたのが外が暗くなった8時だった。そろそろ夕食をとるか。また、駅の方に向かって歩く。途中の細いとおりに、屋台が並んでるはずだ。この細い通りにはいるが、なんか、軽食といった感じで、夕食には向かないものが多い。ぶらぶらと通りを歩いて行く。やっぱり夕食向きのものがなかったので通りを引き返し、高雄駅の前の通りを左の方に折れる。遠東百貨店の向かい側に、別の屋台が出てる。どんなものがあるか見ていると、その店のおじさんに声をかけられた。私が何を行ってるか分からない、という顔をしてると、日本語で、「ゴハン?」と言われた。「はい」というと「ドレニスル?」じゃ、ということで、これとこれとこれ、それにご飯、と食べたいものを指す。やれやれ、やっと夕食にありつける。それにしても、言葉が通じないということはこんなに大変なことか、と改めて認識する。
夕食を食べていると、おじさんがいろいろ聞いてくる。台湾は初めてか、どこに行ったか、次はどこに行くか…。「明日台北に行く」というと、「そうかそうか」。悪いおじさんではない。おなかいっぱいになり、おじさんにお礼を言うと、ホテルに向かって、ぶらぶらと歩き出した。途中コンビニでビールを買う。
ホテルに戻ると9時過ぎ。ビールを飲みながらテレビを見、バラエティー番組を笑いながら見る。台湾人の間で「おもしろくない」と評判の空中波だが、私にとっては捨てたものではない。明日はまた6時起きだ。早く寝よう。