8/10: 高雄へ、友人に会う
1. 台北にて
朝、目が覚める。腕時計を見ると6時。窓がないので時計を見るまで時間が分からなかった。起きよう。列車のチケットをとらなければ。身繕いを済ませると台北駅へ行き、列車のチケットを予約。まだ6時半にもなっていないが、カウンターのところには結構人が並んでいる。カウンターに並び、待つこと約5分、メモに「自強1001、到高雄、一個人、今天AM7:55」と書いて、カウンターの向こうの職員に手渡す。職員はコンピューターをちょいちょいちょいと操作すると、緑色の切符を発券した。料金を見るとNT$854となっている。NT1,000札を渡すと、お釣りと一緒に切符をくれた。ほっ。これで昼過ぎには高雄につくぞ。切符には2号13席と書いてある。
まだ、7時前でちょっと余裕がある。そうだ、朝飯を食べよう。ヒルトンの裏手の方に向かう。ここはYMCAがあり、前回、前々回の台湾訪問時にはこの辺を根城にしていた(食べ物も安いし(^^))。えーっと、朝飯は・・・豆漿(豆乳)と油条にしよう。両方あわせてNT$24。はて、お粥を売ってる屋台はどこへ行ったんだろう?一回りして探したが、どこにもいない。まあいいか、午前中はずーっと座りっぱなしだし、おなかもあまりすかないだろう。(じつはこの考えは甘かったのだが、その話は後述)。ホテルに戻り油条を食べる。豆乳と一緒に食べるのが一番おいしい、と私は思っている。そうそう、風邪薬も忘れずに飲んでおかないと・・・。昨日の夜は洗面所にお湯を張っておいたが、エアコンは切らずに寝てしまった。やっぱりのどの調子が悪い。はなも出る。今回の旅行も風邪ひき旅行か・・・(^^;;;)。
Cosmos Hotel 天成大飯店 台北市忠孝西路一段43号 Phone: +886-2-361-7856 +886-2-311-8901 (予約用) |
7時半ぐらいにチェックアウト。高雄にかけた電話代がNT$60かかっており、合計でNT$1,460。とりあえず、ボラれてはいない。クレジットカードで支払いを終え、台北駅に向かう。しかし、このホテル、ロビーだけ立派で、部屋は狭くてぼろい(他の部屋はどうか知らないが)。あまりおすすめできない(でも、一応紹介はしておく)。
台北駅に向かう。昨日の夜は10時ぐらいでも高校生ぐらいの子がたくさんいたが、今朝はあまりいない。そういえば人通りも7時半にしては少ないな・・・。考えてみると今日は日曜日だった。地下鉄の工事もだいぶ進んでいるようだ。歩道橋の上から、工事現場を覗く。プレハブの中はタイ人労働者のドミトリーになっているようだ。(プレハブにかかっている看板に、漢字の下にタイ語が書いてある)。
駅に着くと、すぐに地下の改札に向かう。もう改札は始まっている。切符にはさみを入れたりするところは日本と一緒。えーっと、自強1001は2Bから発車とのこと。プラットホーム(月台)2に降りる。まだ15分ほど時間がある。いすに座り、電車を待つ。
2. 自強1001号
7時50分過ぎ、列車が入ってきた。あまり新しい車両ではないようで、中はあまりきれいではない。ドアも手動である。冷房はちょっときつめにきいているので、トレーナーを着た。
そうだ、列車に乗ってる間に高雄のホテルを探しておかなきゃ。ということで地球の歩き方とシステム手帳を取り出す。列車が動き出すと同時に、システム手帳を開き、メモ書きを始める。(そのメモ書きがこの旅行記になってる訳ね。)
隣は若い男性。寝てる。メモ書きをやめ、歩き方で高雄駅前のホテルをいくつか探し、とりあえず場所を確認すると、窓の外は台北市内から郊外に向かっていた。昨日の疲れが残っているせいか、風邪薬のせいか「眠い」。ちょっと寝よう。
ふと目が覚めると、窓の外の風景は山の中。緑が濃い。やっぱり南国台湾、しかもどんどん南に向かってるのである。南に向かうほど、雲が厚くなって行くのがちょっと気になったが・・・。台中をすぎてしばらくすると、雨が降り出した。結局、高雄につくまでに3回ほどスコールに出会った。
車内では、時々車内販売が回ってくる。別に何も買うつもりはなかったが、11時頃、空腹になってきた。やっぱり朝食が足りなかったか・・・。11時半頃、オジサンが「弁当!弁当!」といいながら回ってきた。我慢できなくなって、オジサンを呼び止める。「多少銭(いくら?)」「100元(NT$100)」「一つ」。弁当を開けると、フライドチキン、白身魚、そして椎茸。椎茸はやたらと大きいのが入ってる。傘の部分は食べられたが、茎は固くてかみ切れなかった(^^;;;.)。チキンも魚も結構おいしかった。(私はあまり味に敏感ではありません。念のため)
弁当を食べ終わると列車は台南に着いた。あと1時間弱で高雄だ。そういえば、去年は香港から高雄に飛び、そこから電車で台南に来たっけ。台南の友人夫妻(と女の子)は元気だろうか?
3. ホテル
1時前に高雄到着。歩き方の地図を見ながらホテルを探す。表通りに面して駅から5分ぐらい・・・。しかしにぎやかな通りだ。若い子も多い。中山路を歩くこと約10分(ちょっと手間取った)、凱徳来大飯店があった。中に入り、ロビーの受付には20代前半ぐらいの女の子。北京語で何か言われる。「今天有没有房間?」と聞く。(この後、自分も北京語ができるわけではないので、北京語、英語、日本語を混ぜて、やりとりをする。)ある、とのこと。1泊NT$980。いいや。ここにしよう(意外といい加減。)書類を書き込むと、すぐ鍵をくれた。
Kind (凱徳来商務・電脳大飯店) 高雄市中山一路257号 Phone: +886-7-291-9131 Fax : +886-7-291-9139 |
部屋はきれい。ビジネスホテルだが、なかなか快適。台北のCOSMOSに比べると新しいし、メンテもしっかりしてる。風邪薬を飲むと、テレビをつける。NT$200で、映画(とポルノビデオ)が見れるとのこと。有料放送のボタンを押す。5分ぐらいして電話。「有料放送のボタンを押しましたね。NT$200かかりますけど」(これも日本語と英語と北京語が混じって、とてもわかりにくかった)「知道了」と答えると、「OK」といって電話が切れた。一応、日本語の案内もあるんだけど…。
友人に電話をかけ、ホテルの名前、場所、電話番号を教える。6時半ぐらいに迎えに来る、とのこと。彼女とは去年の10月以来である。とりあえず散歩に出る。駅の方に向かって歩いて行く。
コンビニがあったので、そこでウーロン茶を買う。NT$17。台湾に来ると、甘いウーロン茶を買ってしまう(黄色い缶が甘く、みどりの缶は甘くないウーロン茶)。ホテルの近くには高雄牛乳大王の支店や写真館がある。30分ぐらいあたりをうろうろして、ホテルに戻る。眠いので昼寝をすることにする。
目が覚めたのは5時ぐらいだった。まだ1時間半もある。外は雨が降ったみたいだ。仕方ない、テレビでも見てよう。
4. 友人と会う
午後6時半、鍵をフロントに預けホテルの前に出る。前の道はすごい車の波。さらにバイクの群。いやー、台湾の都会はどこに行っても車とバイクの数に圧倒される。待つこと15分、ちょっと遅れて友人の車がやってきた。急いで車に乗り込む。車の中には彼女の他に女性が2人。友人が紹介してくれる。2人とも日本語も英語もだめ、とのこと。どうやって話せばいいんじゃ(結局この二人とはあまりしゃべらず、友人が通訳してくれた)。
向かう先は、Cocoo Blueというライブスポット。オープンが7時だったのでちょっと待たされる。7時ちょうどにオープン。時間によって、カラオケ、ディスコ、そして生バンドが入る。一応、18歳未満お断り、となっているが、何故か小さな子供を連れた家族連れが多い。
「何か歌わないの」と友人がふざけて言う。日本語の歌はないし、英語の歌もない。知ってる中国語の歌もないし、いったい何を歌えっちゅうねん。ディスコタイムでは、小さい子供たちが踊ったり走り回ったり。友人たちはおしゃべりに熱中している。なんか私をだしに遊びに来たかっただけなんじゃ・・・。
友人の説明では、実は女性の内一人が来年ぐらいに日本に留学するとのこと。で、日本語も勉強しているらしい。でも恥ずかしいのか、一言も日本語をしゃべらなかった。
最後に生バンドがでてきた。女性ボーカルだ。ボーカルはまあまあうまい。でもキーボードはいまいちだな。自分がピアノをやってたせいもあり、キーボードばかり気になる。歌は英語の曲が多かった。(このボーカルの女の子は、英語で私と少し話をした。)
11時ぐらいに店を出ると、雨が降っている。車でホテルに戻る。ホテルの前でおろしてもらったときには、もう雨は止んでいた。さあ、シャワーを浴びてさっさと寝よう。風邪薬も飲まなきゃ。熱なんか出たらしゃれにならない。早く体調を整えなければ…。