3回目の台湾旅行・高雄と台北(1997年8月) |
旅程
Aug. 9 | 成田-台北、 NW011、Yクラス (JPY61,400、住友ビザトラベルサービスで購入)。 |
Aug. 10 | 台北-高雄、自強1001号(鉄道) |
Aug. 11 | 高雄 |
Aug. 12 | 高雄-台北、自強1000号(鉄道) |
Aug. 13-14 | 台北 |
Aug. 15 | 台北-成田、NW012、Cクラス (アワード使用) |
8/9: 出発、今年一番ついてない日
1. 成田空港へ
この日は寝不足。しかものどが痛い、風邪をひいたようだ。前の夜は夜中にアメリカから電話があったため、3時間しか寝れなかった。午前中会社に行って、12:00すぎに藤沢の出発する事にした。部屋に戻ってピギーバッグの鍵を閉めた…はずなのに鍵がかからない。調べてみると、鍵のフック部分が折れている。あわてて別のバッグに中身を詰め替える。
電車とバスを乗りついで箱崎のTCATへ。ここで出国審査に並んでいたとき、若いアメリカ人(韓国系)から喧嘩を売られる。一発でも殴られたら警察を呼ぼうと思ってた。殴られることはなかったが、非常に気分を害した。くそっ。(思い出すと気分が悪くなる)。胸ぐらを捕まれたときにシャツのボタンが一つとんだ。まあいいや。元々捨てる予定のシャツだったから。午後2時40分のバスで箱崎から成田へ。
2. 成田空港にて
午後4時前、成田に到着。すごい人の群。フライトは6時30分なので時間が有り余っている。まず空港使用料をクレジットカードで支払った後、席を見つけて座る。約1時間ぼーっとしていた。眠い。
午後5時15分ぐらいに出国。長い列を後目に、脇の窓口に赤いカードを渡してゲートに向かう。えーっと、ゲートはNo.42。コンコースもすごい人。そういえば81年に初めてアメリカに行った時もNWだった。同じゲートだろうか?何となく覚えてるが、懐かしい。そういえば、NWで海外に行くのも81年以来。あのときと違って、日本人以外のアジア系の人たちの多いこと…。団体さんも結構いる。席が空いてないので立っていた。何故か、「運輸省」の腕章をつけた女性が「フィリピンに行きますか?」と質問をしながら、「はい」と答えた人にアンケート(?)を頼んでいる。なんなんだろう?
3. NW11便、成田から台北へ
18:00ぐらいにアナウンスがあり、台北行きの NW11便の搭乗が始まる。席は58-A。隣に座ったのは台湾の中年女性。彼女の荷物が多かったので僕の足下に置いてあげる。これで仲良くなっておしゃべりをする(日本語が通じた)。これが3回目の台湾旅行であるを言うと、喜んでくれた。彼女の足下にはリンゴだろうか、桃だろうか、果物の入った箱がおいてあった。
見回すと満席。台湾人が多いようだ。中国語の新聞があちこちで壁を作っている。無事に台北まで飛んでくれよ、と祈りつつ、離陸時の圧迫感(?)に身を任せた。機内のアナウンスは、英語、日本語、北京語、そして台湾語まである(北京語と台湾語は同じ人がアナウンスしていた)。
安定飛行になると食事が配られた。さすがNW、食事はうまくない。ワインはお代わりまでしてしまったが…。食事の後、ふと外を見ると、町の明かりが見える。でも周りはなんの明かりもない。たぶん、どこかの島の上を飛んでいたのだろう。きれいな町の灯だった。
時計を1時間戻してしばらく眠る。と、英語のアナウンスで目が覚めた。しばらくして日本語。「まもなく蒋介石国際空港に…」EGなら「中正国際空港」なのに、NWでは「蒋介石国際空港」。何か変な感じ…。
午後8時半台北到着。よし、荷物をしっかり持って早足だ!なるべく早く入国審査をすますぞ…。ところが、入国審査は長蛇の列。並ぶこと20分、やっと自分の番がきた。入国審査も税関もほぼ素通り。
税関を出たところにある台湾銀行の窓口で両替。レートはNT$1=JPY0.2485。3万円分両替する。手元にはレシートとNT$7,350。手数料をNT$105もとってる。ということで実質のレートはNT$1=JPY0.245。
4. 空港からホテルへ
税関から出るとすぐツーリストインフォメーションへ向かう。ここで韓国人のオジサンと仲良くなる。この人英語が通じる。このオジサンと話をしてると、ホテルの客引きに捕まる。1泊NT$1,800のところをNT$1,400で台北駅の南側。名前はCOSMOS
Hotel。この客引き、英語と韓国語と片言の日本語をしゃべる。ただ、この客引きと一緒にいたGray
Lineの人にも捕まり、NT$400でホテルまで連れていくとのこと。なんだ、結局のところNT$1,800になってしまった。でも疲れていたのでもういいや、という気になってしまった。
Gray Lineのリムジンは僕を含めて3人を乗せて走り出す。隣の韓国人のオジサンと話をする。このオジサン、Washington
D.C.の近くから来たという。パスポートもアメリカのものだ。道理で英語がよく通じる。彼の英語の発音は韓国人の典型的な訛りだが、僕の早口な英語も完璧に理解してる。ニュージャージーに住んでたことをいうと、喜んでくれた。箱崎で私に喧嘩をふっかけてきたガキと違って、非常に温厚そうな人だ。
リムジンはしばらく町の中を走っている。どこの町だろう?桃園か?(結局分からずじまい)。空港から30分ぐらい走っただろうか、外を見ると、ショーウインドーの中で太股を出した、けばい格好の女の子が立ってる店が並んでいる。台湾にもこういう地区あることは聞いているが、実際に目で見たのは初めて。韓国人のおじさんが、「台北の街からここまで、台湾人はどうやって来るの?」と聞く。僕に聞くな。でも、こういうところ(俗に言う赤線地帯というか、売春街)を実際に見ただけでも、NT$400の価値はあったと思う。
5. ホテルにて、台北の夜
リムジンはじきに高速道路に乗った。1時間ぐらいでホテルに着く。確かに台北駅のすぐ近くだ。「COSMOS
HOTEL、 天成大飯店」と書いてある。ロビーはきれい。早速チェックイン。念のため、NT$1,400であることを再確認。鍵を貰うと、一緒にホテルまで来ていた客引きと話をする。何と彼は釜山生まれの華僑だった。
部屋にはいると、窓がない。テレビや机、クローゼットは古く、全然メインテナンスをしてない。時計もない。やれやれ。腕時計をみると、まだPM10:00ぐらい。よし、ちょっと散歩もかねて台北駅まで行くか。明日の高雄行きのチケットを予約できればいいな。
外は蒸し暑い。台北駅まで約5分強。台北駅でインフォメーションの人に、明日の列車の予約ができるか尋ねる(英語)。彼の答えは「悪いけど9時で予約は終わりなんだ。明日の朝5時から発売するから、明日の朝来てみたらいいよ。」がくっ。ちょっと疲れが出てきた。ホテルに戻って早く寝よう。その前に高雄の友人に電話をかけなければ。朝7:55台北発の自強号に乗りたいので、朝は6:00起きだ。窓がなくて息が詰まりそうだが、一晩の我慢。