2003年旧正月、London & Paris 5
~ Air Franceなんて2度と使わない! ~
2003年旧正月のロンドン・パリ旅行第5回目、ロンドンからパリに移動しました。AFの印象がどんどん悪化してます。
2003年2月3日
1. ああやっぱり…AFのスト
今日はロンドンからパリに移る日、フライトがAM9:15発ということで、ちょっと早めにAM6:00にはホテルをチェックアウト。2日目朝食でイングリッシュを食べたので、差額£10(二人分)だけを払う。宿泊代は後でHISからカードにチャージされていた。
Grocestor駅は相変わらずピカデリーラインのホームが封鎖されているので、隣のEarl's
Court駅までDistrict Lineを使い、それからピカデリーラインに乗り換える。予断だが、District
Lineの車両は床が木製だったりするが、ピカデリーラインより広い車両だった。
薄暗くて寒いEarl's Court駅で5分ぐらい待つと、ホームの向かい側にピカデリーラインの車両が入ってきた。私たち夫婦のほかにも大きな荷物を抱えた人たちが乗り込む。
ヒースロー空港に着くと、早足でAFのカウンターへ。チェックインカウンターで空いているカウンターを探す。どこも同じぐらい人が並んでいるが、「手荷物Only」のカウンターを見つける。幸い列に並んでいるのはみんな団体客だったので、3分ぐらいで自分たちの番が来る。
ところがカウンターの係員、「ああ、このフライトはキャンセルになってますね。あちらで変更してください。理由はご存知ですよね」とのたまう。ここでやってくれればいいのに…。仕方ないので、AFのサービスカウンター(チェックインカウンターに向かって、ほぼ180度後ろ)に向かう。全く、ストなんかするんじゃねーよ、AFのパイロット!。
サービスカウンターでは「次のフライトは10:15ですけど、今だったら8:45のフライトに間に合いますがどうしますか?」と言われる。もちろん8:45だ。予約を8:45に変更してもらうと、またさっきのチェックインカウンターに戻る。
今度はさっさとボーディングパスが出てきた。全く…。同じカウンターで処理してよね。
時計を見ると7:45ぐらい。チェックインエリアでボーっとしてるのもなんなので、その足で出国。まず余ったポンドをUSドルに両替(アメリカに出張するときに使う予定)。ゲートを確認するがまだ決まっていない。この時間になって決まってないと言うことは、多分遅れるだろうな。
仕方ないので2階に上がり、余ったポンドでコーヒーを飲む。8:15になってやっとゲートが決まる。と同時にアナウンス。ゲートに向かう。
ヒースロー空港自体があまり新しい空港ではないが、向かったゲートはなぜか薄汚れた感じ。片隅にはロシア語の新聞が散らばっている。
8:45になってもゲートは開かず、また遅れるのか、と思ったとたんにボーディングが始まる。窓から見える機体は明らかにAFではない。ん?と思ったが機内はモノクラス、しかもあちこちの席の背もたれが壊れている(リクライニングができないとか、もたれると勝手に傾いてしまうとか)。機体はAir
Axisという聞いたこともない航空会社のもの(どうやらマルセイユベースらしい)。機体のやりくりがつかなかったな。
結局、ドアが閉まったのがAM9:15だから、そう大した遅れではなかった(もともとAM9:15のフライトだったのだから、予定通りと言えばそれまで)。パリまで1時間だし、我慢しよう。
ところが、AFのイメージをさらに悪くすることがあった。私たちの列だけ飲み物のサービスをすっ飛ばされた。私たち夫婦と窓側に座った英国人男性、3人だけ飛ばされてしまったのだ。「Excuse
me!」とアテンダントを呼ぶ。笑顔で「何か?」と言われる。こいつ本当に気づいてないな。「この列だけサービスをしなかったのはなぜ?」と言うとやっとわかったらしい。それでも明るい笑顔でコーヒーを持ってきた。
2. パリ到着
ぼろいAir AxisでもちゃんとCDGに1時間で到着。CDGのAF用ターミナルは新しい。ヒースローとえらい違い。入国審査も印象に残らないぐらいさっさと入国できる(ほとんど見てないのだろうな…)。
まず両替所でユーロT/Cを現金に換えなきゃ。と言うことで200ユーロを交換。前回フランスに来たとき(98年8月)はまだフランだったので、生まれて初めてユーロ紙幣を見た。次にRATPのブースに行って3日間有効のPARIS
VISITE(地下鉄、バスRER共通の乗り放題チケット)を買う。37.35ユーロだから安くはないが、地下鉄とRERには結構乗ったので十分もとは取れた。
RERに乗り、パリへ向かう。昔は1等車と2等車があったはずだけど、今はモノクラスになってしまっている。ホテルはソルボンヌ大学のすぐそばらしい。と言うことはSan
Michel - Notre Dameで降りれば歩けるな。
San Michel Notre Dameで降りる…が、RERの駅からずいぶん地下を歩き、改札を2階通ってやっとSan
Michelの地上に出た。4年半ぶりのパリだが、あまり雰囲気が変わっていない。
中世美術館の裏手を通り、ソルボンヌを右手に見ながらホテルに向かう。ホテルの名前はHotel du College de France、2つ星、小さなホテルだった。2階(フランス流なら1階)の部屋だったが、部屋も狭い。ロンドンのホテルが良かった分だけ、こちらの方がみすぼらしく見える。ま、2泊の我慢だ。昔はYHか星なしのホテルだったのだから、星が2つあるだけマシか(妻は少々不満顔)。
ホテルで休憩しながら昼食の場所を決める。Bistrot Cote Merというレストラン(フランス料理)がSan Germain通りにある。歩くと10分ぐらいかな?有名な店の支店らしく、歩き方にも紹介されている(URLもあって、http://www.michelrostang.com)。ホテルを出ると雨が降り出している。傘を差しながらSan German通りをあるき、この店に向かう。
中に入ると、思ったよりも大きくない店内。ま、ビストロだからこんなものか?でも店内の雰囲気はとてもいい。備品も内装も新しいし、昼食時ということもあってほぼ満席に近かった。入り口横の席に座ると、すぐにウェイターがやってくる。「日本人?英語はわかりますね」と言われると同時に、英語のメニューが出てくる。ソツがないな。
昼のセットメニューが20ユーロ。んじゃこれにするか、と頼むと、前菜が小魚のフライ、メインが白身魚を焼いたものにトマト、ズッキーニ、それにナス。それとワインがグラス1杯。前菜の小魚のフライはなぜか、小さな焼き物(つぼみたい)に入って出てきた。フォークじゃ食べにくいぞ。
それはともかく、お味は十分おいしかった。イギリス人も見習え、味付けを。
ゆっくりと昼食を食べ、満足の意をウェイターに伝え、二人で40ユーロを払う。失敗は赤ワインを頼んだことかな?白のほうが料理に合っていた。店名が「海」なんだから、魚料理だと考えておくべきだった。
とりあえず雨の中をぶらぶらしながら、めぼしいレストランを探しつつ、ホテルに戻る。なぜかホテルの周りには中華料理の店が多い。他にはチュニジア、ベトナム料理など。これなら食うところは困らないな。
3. シャンゼリゼへ
ところで、パリでしなければならないことがある。チャンギ空港でもらったAFのバウチャーを現金化することだ。150ユーロだから、これは大きい。AFのオフィスが凱旋門の近くにあるから、そこにいかなきゃ。ついでに観光局で地図ももらおう。
夕方4時を過ぎてからまたRERまで延々と地下を歩き、Citeで地下鉄に乗り換えてCharles
de Gaulle-Etoileに向かう。地上に上がるとまず観光局へ。地図を手に入れるとすぐにAFのオフィスに。受付嬢にバウチャーを見せると彼女の顔に?マークが浮かんでいる。バウチャーを持ったままどこかに行ってしまった。5分ぐらいして戻ってくると「ここの階段を下りて地下に行ってください、そこで現金化できますよ」と言う。
地下に降りると、まず番号札を取る。で、番号が出たカウンターに行くのだが、延々待たされる。ふと見るとスペイン語でやりあっている男と係員。どうやらメキシコに帰りたいらしい。
ここで待たされること約30分。AFは人を待たせてばかりだ。やっと自分の番が来る。係員がバウチャーを見てまた変な顔。「75ユーロですね」とのたまう。おいおい、150だよ、間違えないで。「あ、そうか。普通は一人につきバウチャー1枚なので、間違えましたよ」(バウチャー1枚に75ユーロ
x 2と書いてあった)。ま、ちゃんと150ユーロもらったのでよしとしよう。
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夕暮れの凱旋門 |
最後に質問。「今、AFのパイロットがストやってるけど、このフライト(2日後のシンガポール行き)はちゃんと飛びますか?」するとその係員「ストは限られた便だけなので、大丈夫ですよ」ついでにリコンファームもしてもらう。しかし、この言葉は結果として大嘘だったが、それは後ほど。
AFのオフィスを出るともう薄暗い。年中日暮れが7時ごろのシンガポールに慣れてしまうと、ヨーロッパの冬の日暮れの早さには驚いてしまう。それでも夕暮れの凱旋門を撮ろうと、手すりにカメラを置いて写真を撮る私。
その後、妻が行きたいという有名な食品店、Hediardに。散々悩んだが、ジャムやマスタードを買う(http://www.hediard.fr)。
そのままGeorge IV駅までシャンゼリゼを歩く。夕暮れで寒いパリだが、シャンゼリゼの雰囲気を満喫した(つもり)。
RERで延々と歩くのがイヤなので地下鉄でSan Michelまで行くことにしたが、San
Michel駅が改装のため閉鎖されており、次のOdeonまで行ってそこから歩いて帰る羽目になってしまった。ま、いいけど。
夕食は、質素にパニーニとビールをホテルの部屋で食べる、というものだった。昼が豪華だったからいいか。シンガポールに比べるとやっぱり物価も高いし。
ちょっと時間がたってしまったので、うろ覚えなところが出てきました。やっぱり旅行記はすぐ書かないと…。
それでもまだ続きます。長文注意モードのままですが。
続く
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