2003年旧正月、London & Paris 2
~ Air Franceなんて2度と使わない! ~
London、Paris旅行記、2日目です。
この日は朝早くにパリに到着、そのままロンドンに行くつもりが…天候不順でCDGに7時間ほど缶詰になりました。
2002年1月31日
1. 飛ばない…
シンガポールから着いたばかりのB777を降り、そのまま乗り継ぎと書かれている方に進む。途中でモニターがあったのでロンドン行きの便の搭乗ゲートを調べる…が…モニターに映し出されているのはの文字。おいおい、どうなってるんだ、と乗り継ぎカウンターに行くが、冷たく「Gate
F50に行ってください」と言われる。それだけかいっ?
とりあえずGate F50に向かう。途中でX線検査を通り抜け、両側にカフェや免税店の並ぶ狭い通りを通りぬけ、エスカレーターを登ると左手にF50があった。
係員に聞くと「ヒースロー空港の除氷装置の故障で空港が閉鎖されてる」とのこと。本当か?「バウチャーがあるので、とりあえず朝ごはんを食べて、1時間後にここにきて下さい」、とバウチャーを渡される。
エスカレーターを降り、カフェに行く。ウェイトレスが何も言わずにバウチャーを取り上げ、向こうを指差す。そこにはすでにお盆に乗ったパンとオレンジジュースが置いてある。さっき機内で食べたんだけどなぁ…。とりあえず席について、たべれられるだけ食べておこう。
7時半、ちょうど1時間たったのでもう一度ゲートに向かう。「次のフライトは12時です」と冷たく言われる。ちょっと待て、ヒースローがだめならギャトウィックは?他の航空会社は?と聞くが「ありません」との答え。天候不順じゃ仕方ないなぁ。
ということで近くの座席に座る。窓際に座ったのでちょっと寒い。ふと向かいの席を見ると、どうやら日本人らしいカップルが一組。こんな時期にフランスに来るのも珍しい。やはり旧正月休みだろうか(後で聞いたら、ベトナムに駐在しているとのこと)。
11時ごろ、ターミナルの向こうの方で「バーン!」と爆発音がする。あわてて伏せるが、周りを見渡すと警官が待合客をみんなこっちの方に避難させている。テロにしては緊張感がないし、爆弾にしては威力がなさ過ぎる。
避難が解除になったので、おっかなびっくり見に行くと、座席の下でガーメントが一つ、ズタズタになっていた。多分、忘れ物のかばんなのだろう。果たして持ち主はどこで気づいたのだろうか?
2. まだ飛ばない
12時直前になって、ゲート入り口の掲示板の搭乗開始時刻がこっそり変わっていた。13:15。もう我慢の限界が来たのか、ゲートの前では係員が取り囲まれている。
結局できることは待つだけなので、あきらめて再び席に着く。周りに日本人が増えてるなぁと思ったら、AFのNRT、KIX行きの出発時刻が近づいている。隣には若い金髪女性が二人座っている。聞いたことのない言葉で話している。パスポートを横目で覗き込むと、日本の出入国印、滞在延長許可、ビザが張ってある。あ、この人たち出稼ぎか…。お水なお仕事でもしているのだろうか?パスポートの表紙にはROMANIAと書いてあった。
さて12:50ぐらいになって一度、掲示板が消えた。再び点灯したときには搭乗開始予定が13:00に繰り上がっている。お、と思ったらすぐに14:15になってしまった。しかしなぜかモニターは12:00定刻のまま。もう12時はとっくに過ぎてるのに、何が定刻だ。空腹と疲れでだんだんいらいらしてくる。
14:15、ついに搭乗が始まる。乗客が並んだところでアナウンス、搭乗は中止、再びディレイ。掲示板には予定搭乗時刻が17:15と出る。うが〜っ!これではLion Kingが見れないではないか!切れかかったところで搭乗ゲートの雰囲気が変わった。ドアが開けられ、搭乗の開始が告げられる。ゲートを通り、パスポートチェックをされ、歩いてゆくと、横の階段を下りろとのこと。沖留めかい。ゲート空いてるんだから飛行機引っ張ってこいよ。7時間も待たせやがって。
バスで沖留めの飛行機まで移動。乗り込むとモノクラスの機体。前の方にビジネスクラスの人を座らせ、エコノミーの人たちはほぼ自由席(-o-)#。でもどちらも座席はエコノミー用だよ。ビジネスクラス客にはウェルカムドリンクだけは出てたようだけど…。
PM3:20に離陸。これならミュージカルに間に合うな。ちょっと落ち着く。機内でスナックが出されおなかも落ち着いた。
3. HLR 〜 ホテル
1時間ぐらいでHLRに到着。見たところ雪もほとんどないし、滑走路が凍結してるということもない。空港内も特に混雑してないし、本当に閉鎖されてたのか?
設備が古いなぁと思いつつ、とりあえず入国審査へ。ほとんど先客がおらず、5分ぐらいで自分の番が来る。係員が少々なまっていて、何言ってるかわかりづらい。頓珍漢なやりとりになったりしたが、とりあえずパス。税関は何もないに等しいので、そのまま出口へ。とりあえず100ポンドのTCを現金にして(手数料かからず)、そのまま地下鉄へ。
どうせミュージカルを見に行くときに往復地下鉄だから、ということで1日券£5.1を妻の分と2枚買おう。カード専用の券売機に並ぶが、カードを受け入れてくれない。仕方なく他の券売機に並ぶと、こちらはカードでOKだった。
HLRに来ているのはピカデリーラインだが、この車体が狭い!これじゃ余り人が運べないな、というぐらいに狭い(実際、大混雑する)。列車がロンドンに近づくにつれ人がどんどん増えてくる。大きな荷物を持っている人にはつらい状況だ。
満員の地下鉄をGroucestor Rd.で降りる。エレベーターで地上に上がる。列車もそうだが、これでは大量輸送など無理ではないか。いったいどうなってるんだ?
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ホテル、Harrington Hallです |
それはともかく、Groucestor駅を出て右折れ、一つ目の信号をまた右に曲がる。するとそこに私たちの泊まるホテル、Harrington
Hallがある。駅の周辺はグローサリー、パブ、レストランなどあり、あまり不自由しなくてすみそうだ。それに静かで落ち着いた雰囲気。
ホテルのロビーはあまり大きくない。ドアを入ると左手にレセプション、右手がラウンジになっている。新しい建物ではないなぁ、でもきれいに手入れしている。部屋は216号室(朝食付き…コンチネンタルだが)。
部屋に入ると、その落ち着いた雰囲気が心地いい。壁には絵が何枚もかかっている。暖房も効いているし、セーフティーボックス、ミニバー、ズボンプレッサーまで付いている。テレビではイギリスの局だけではなくCNNも入る。
あまりおなかもすいていないので、近くの店でFish & Chipsを一つだけ買う。£4は高い!シンガポールならS$1ぐらいだろう。で、こいつを備え付けのコーヒーと一緒に食す。なんかアメリカに旅行したときの食事に近いなぁ…。とりあえず量だけはあった、と言っておく。
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Harrington Hallでチェックインの 時に、鍵と一緒にもらった紙。 |
4. Lion King
ご存知ディズニーの映画を基にしたミュージカル、NYCではRagtimeを押さえてTony賞を取り、しばらくはチケットが全く取れなかった。今回も土曜日のチケットを押さえようとしたが全く取れず。仕方なく1日前のチケットを押さえた。
7時半開演、ということで6時半にホテルを出て満員のピカデリーラインでCovent
Gardenに向かう。エレベーターが長蛇の列だったので、階段を登る。「この階段は193段あります」と表示があったが、ミュージカルのためなら、と使命に燃えて階段を一度も休まずに登りきる(妻も一気に上りきった)。ぜーぜー言いながらコベントガーデンを通り抜け、劇場に向かう。
劇場でチケットをピックアップ、このころには息も落ち着いてきた。なお、翌々日になって足に筋肉痛が出てきた。あまり若くなくなったかなぁ。
実はイギリスに来るのは初めて、もちろんロンドンでミュージカルを見るのも初めて。いろんなことをNYC(ブロードウェー)と比較できた。
まず劇場。3階まで座席がある。NYCは普通2階席までだったよなぁ…。座席では飲み食いをしてもいいらしい(幕間にはちゃんと売り子が出ていた)。NYCでは座席で飲み食いするのは基本的に禁止されている。
あと、開始時間が7時半で、NYCよりも30分早い場合が多い。
さて、肝心のLion Kingの舞台はというと、私はあまり面白いとは思わなかった。音楽や衣装、セットはすばらしいのだが、ストーリーがあまり魅力的ではない。また、普通のミュージカル(私の言う「普通のミュージカル」とはオペラ座やレミゼ、ミスサイゴンなどを指す)に比べると、せりふが多く、その分歌の比重が低い。また、台詞と歌がはっきり分かれていて、歌が台詞となってストーリーが進行する、という感じではない。う〜ん、今ひとつ楽しめないなぁ、という印象。ま、キャッツを見たときのように居眠り寸前、というわけではなくて最後までしっかり見てたけど。
帰りがけにスーベニアプログラム(これはNYCの呼び方、ロンドンではなんと言ったかな?)を買って帰る。駅にたどり着くまで通りの人出が多く、賑やかだった。
また満員のピカデリーラインで押しつぶされそうになりながらホテルまで戻って寝た。
というわけで、7時間ディレイにもめげず、その夜はLion Kingを見てました。
シンガポール時間で考えると、完全徹夜状態(^^;;;)。この日はメラトニンを飲んでベッドに入りました。
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