その9 |
98年8月のヨーロッパ旅行記、第9回目…かな? もうすぐ完結するはずです。

8/15、16、17 パリ
- この2日間のパリ、ほとんど何にもしなかった・・・ちょっと疲れてたので、単に街をぶらぶら、やったことと言ったら、おみやげにワインを3本買っただけ。2本はアルザス産の白、1本はモロッコ産の赤。モロッコ産のワインは、普通のワインショップでは売ってなくて、有色人種の多い地域の店(北駅近く)で入手。あとは本当にぶらぶらしてるか、ホテルで寝てるかだった。やっぱり体力が(^^;;;)。
- ぶらぶらと行ったところ:St. German de Pres教会、ポンピドーセンター(閉まってたけど)など。そうそう、シャンゼリーゼ大通りのレストランで、ムール貝をバケツ(ったって小さいけど)いっぱい食べたっけ(FFr100)。
8/17 アムステルダムへ
1) CDG
- 実は、旅行を計画したとき、アムステルダムに寄る予定はなかった。Baselの駅で列車を待ってる間、ふと思い立った。パリでCDG-AMSの日程を変更し、8/11の夕方の便でAMSに向かうことになった(CDG発16:50、AMS着は19:00ぐらいだった)。
- CDGのKLM(とNW)のカウンターでチェックインをする。ボーディングパスを受け取り、鞄を持ち上げた・・・ところで係員からクレームが付いた。「ちょっとそのバッグ、はかりに載せてくれませんか?」はい。素直に従う。「う〜ん、重さ13kg、機内持ち込みは7kgまでなので、荷物は預けてください」。おいおい、この中にはワインが3本入ってる。このまま預けるわけにはいかないので、バッグの中からワインを取りだし、カメラやシステム手帳と一緒にデイバッグに入れ、鞄を預ける。
- 時間は有り余ってるが、さっさと搭乗ゲートに向かう。シェンゲン協定加盟国間の移動になるので、出国審査はなし。出国審査はなくても免税店がある(とても小さいけど)。ワイン3本でひいひい言ってるのに、ここでパスティスを1本買ってしまう。全く懲りないなぁ・・・。結局、酒瓶を4本デイバッグに入れ、背負うことになる。
- 搭乗ゲートに行くと、あまり人もおらず閑散としている。KLMやLufthansa等の飛行機が発着するらしいが、SKやBAの姿がない(シェンゲン協定加盟国じゃないので当たり前)。ガラスの向こうには、KLM
Cityhopperのプロペラ機が1機、のんびりと止まっている。なんかアメリカのローカル線の搭乗ゲートみたい・・・。
2) KL1238、CDG-AMS
- 実は8/15にパリに着いた朝、その足でCDGのNW/KLMカウンターに行き、元々 8/19に予定していたCDG-AMSを、8/17に変更してもらったのだ。ちょっと混んでいたせいか、夕方の便しかとれなかった(AMS着は午後7時ぐらい)。
- この路線、往路と同じく機体はB737-400。シートも7Aで往路と同じ。もちろんビジネスクラスと同じシート。でも機内食はサンドイッチ(とビール)だった。ま〜ったく往路と変わらない。
- さてさて、あまり長時間のフライトでもないのでぼ〜っと外を眺めていた。パリで十分に体力を回復したせいか、眠くもならない。
- アムステルダム近づき飛行機が高度を下げると、見慣れない物が現れた。一つは風力発電の風車。ゆっくりと羽根が回転し、発電している風車がいくつも現れ、後方に消えていった。
- もう一つは、野球のグラウンド。アメリカや日本なら野球のグラウンドがあるのが普通だが、ここは欧州。フランスでもスペインでも野球場なんて見たことなかった。なんか違和感いっぱいだ。考えてみるとオリンピックの欧州代表ではオランダ、イタリアが出てくるのだから、野球のグラウンドがあってもおかしくはない。そう言えば、元阪神の吉田監督はフランスで野球を広めてたっけ。でも欧州ならサッカーの方がやっぱりイメージに合うなぁ。
3) AMS(スキポール空港)にて
- 夕方7時、無事にAMSに到着。もう覚悟してるから驚かなかったが、やっぱり入国審査はなし。くだんの鞄をピックアップするのにちょっと時間がかかり、約20分経過。機内持ち込みだったら飛行機を降りて10分で外に出れるのに・・・。荷物をピックアップした後、銀行の出張所でT/Cをギルダーに替える。US$1=Flr1.95(
Post Bank、T/C、Cashとも同じレートだった)。
- パリを出る前から、いや、CDG-AMSのフライトを変更した時から一つの不安があった。夕方5時について宿が取れるのだろうか?げげげ。こういう心配がないように、いつもフライトも列車も午前中に到着するようにスケジュールを組んでいたのだが、CDG-AMSだけは夕方の便しか取れなかった。まあいいや、といういい加減な気持ちでとりあえずAMSまで来たのだが…。迷っているヒマはなく、空港のインフォメーションに向かう(スキポール空港は、表示がわかりやすく、かつ機能的で、目的の場所に行くのに迷ったことはなかった)。
- インフォメーションの前は…10人ぐらいが列を作っている。急いで列の最後尾に並ぶ。その直後から、バックパックを担いだ人が列をどんどん長くしてゆく。急いで並んでよかった(^^)。
- 私の後ろには、日本人が並んだ。年は40前半ぐらいかな?話しかけると、やっぱりホテルを探すとのこと。しめた!この人と一緒に泊まれば安く泊まれるぞ。早速、順番を待っている間に交渉を始める。口説くこと10分、一緒に泊まることに同意してくれた。よし!←学生の時から、こういう交渉だけはうまいんだなぁ〜(^^;;;)。
- 前の5人組がホテルをなかなか探せなくて、30分ぐらい待たされた。自分(達)の番が来る。カウンターの内側をのぞき込むと、あちこちのホテルから、ディスカウントレートのファックスが入ってきていた。この時間(7時半を過ぎていた)になると、こういう安いレートが入ってくるらしい。一緒に泊まることになった日本人と一緒に、係員と交渉。2人で2泊。安かったのはSwissotel(Flr199)だが、2泊目が高くなる。もう一つはDoelen Hotel。これは2泊ともFlr250。結局これに決め、手数料を払い込む。やれやれ、これで野宿は免れた。係員にホテルの場所と行き方を聞く。
- とりあえず電車で中央駅(だと思う)に行き、そこから市電で約10分。2人で改めて自己紹介をしながら列車に乗る。
- 空港を出る列車は新しく、とてもきれい。窓から見える風景も、フランスやイタリアと違い、現代的な建物が多く目につく。ついでに野球場も。今まで私の見ていたヨーロッパとはちょっと違う雰囲気だ。考えてみたら、新教(が優勢な)国に足を踏み入れるのは初めてだ。
- 中央駅まで15分ぐらいだっただろうか?駅を降りると、目の前に運河が見える。その横に市電と自動車、それに自転車が走っているのがベネチアと違うところだ。それにしても自転車が多い。坂道があまりないせいか、みんなビュンビュンすっ飛ばしてる。
4) Doelen Hotel
- 市電を降り、2人で地図を見る。さて、ホテルはどこだ?しばし相談し、橋を渡る。橋のすぐ向こうに見えるのはHotel Europe。これじゃない。左手はどうやら大学の建物のようだ。すぐ向こうに、あった、Doelen Hotel。
- ロビーにはいると、何か雰囲気が違う。いつも私が泊まるホテルより、ずいぶん格が上のようだ。いいんかいな?ロビーでチェックイン、予約が入っていた。2人で書類を書くと、カードキーをもらう。
- エレベーターで最上階に行き、部屋に入る。部屋に入ってびっくり!想像していたよりもいいホテルだ。普通だったら泊まれないぐらいのホテルだろう。ドアの値段表を見ると、1泊Flr450。US$230だ。本当だったら完全に予算オーバーだ。私みたいに、ラフで薄汚れた格好をしてると、全く場違いな気がする。
- 思わず、アメニティーを確認してしまう。ああ、貧乏性(^^;;;)。ヨーロッパで泊まるホテルにテレビが付いてるなんて、想像もしなかった。テレビではCNNやBBCも入る。久しぶりにCNNを見てほっとした。
- その後、2人で散歩しながら夕食を食べるところを探す。結局、食べたのはタイ料理(^^;;;)。2人で65Flr(ビール込み)。何食べたか覚えてない。
- ホテルに戻ると、テラスに出て夕日に沈む街並みを見つめる。四方山話をしているうち、この同宿者の話になった。聞いてみると、今は高校の教師をしているが、元はJICAの職員で、ボツワナだったかに3年ほど派遣されていたとのこと(青年海外協力隊のお世話役みたいな事をやっていたらしい)。お陰で南部アフリカ諸国の話を聞くことができた。
- そうこうしているうちに日が暮れてきた。どこかで鐘が鳴っている。でも単に鳴っているだけじゃなくて、いろいろな曲のメロディーになっている。これもオランダ(アムス)ならではか?アムステルダム、結構涼しかった。夕方は長袖が必要なぐらい。
- 日が完全に暮れたのは、午後10時を過ぎていた。さあ、寝るか。男二人でダブルベッド、相手の方にもちょっと狭い思いをさせるけど、お互い我慢我慢。明日は、アムステルダムの街を観光だ。
