その5 |
今年の夏のヨーロッパ旅行記、遅々として全然進みませんが、第5回目です。
とりあえず夜行列車でパリから脱出しました。行き先はイタリアのベネチア、この旅行で一番印象に残った街です。写真もいっぱい撮りました(^^)。あっと、今回も長文注意です(^^;;;)。

8/11 (Tue.) ベネチア Venetia
1) 到着まで(列車の中)
- 目を覚ますと窓の外はもう明るくなっていた。外の風景は昨日と違っている。イタリアに入ったことを実感。窓の外に広がる葡萄畑。家並みもフランスとは違っている。
- 時計を見ると、午前7時半ぐらい。まだ到着には1時間ぐらいある。途中でいくつか駅に泊まる。駅の表示もアナウンスもイタリア語(当たり前)。周りの部屋の人たちも目を覚ましたようで、賑やかになってきた。
- 午前8時ぐらいに係員がパスポートとチケットを返しに来た。しばらくすると海が見えてきた。もうすぐベネチアだ。荷物を棚から下ろすと、外に出る準備をした。ここで同室の大学生(日本人)を口説き、一緒にホテルに泊まることにした。彼には、朝食にパンとリンゴをごちそうになった。ビールのお礼とか。
2) ホテル 〜 Hotel Dolomiti
- 列車は定刻通り、AM8:45にベネチアのSanta Lucia駅に到着。すぐに駅でホテルの客引きに話しかけられる。「駅から歩いて3分、2人でLit80,000、C/C可、同じ部屋を一人で使うとLit60,000」。大学生と相談ここに決めた。
- 客引きと一緒に駅を出る。駅を背中に左側に歩き出す。最初の細い通りを左折。この細い通りをちょっと歩くと左手にホテルがあった。ロビーでパスポートを出し、書類を記入。するとすぐに鍵をくれた。ディポジットもなし。「ディポジットいらないの?」と聞くと、「いらない、支払いもチェックアウトの時でいいよ」とのこと。そのまま逃げたらどうなるだろう?
- 部屋は一番上の階、窓を開けると向かいのアパート?が見える。それにしてもこの部屋も暑い!この部屋は熱がこもるため、夜も暑くてよく寝れなかった。
3) 観光 〜 午前中の過ごし方
- ホテルに荷物を置くと、駅のインフォメーションで地図をもらい、観光に出かける。ベネチアは運河の街、バポレット(水上バス)で移動するのが便利。でも最初は歩いて観光する事にした。
- 地図とにらめっこをしながら細い路地を歩き始める。まるで迷路のように入り組んだ路地を歩く。直射日光を避け、いくつもの小さな橋を渡る。バポレットで移動すればとても単純なルートになるが、歩くとかなり大回りをしながら歩くことになる。でも、街全体に歴史的な建物が多いこの街、回り道をしながら歩くのもよかった。
- たどったルートは、Santa Maria駅→Santa Mria Gloriosa del Frari教会→Rialto橋→San Marco広場→Academia橋→Santa
Maria della salute教会。あちこちで写真を撮りながら歩いた。
- やたらと人通りが増え、道の両側に土産物屋が増えてきたと思ったら、Rialto橋だった。また、San Marco広場では日本人のカップルがタキシードとウエディングドレスで記念写真を撮っていた。日陰でも35℃近くになっていたぐらいだから、この格好で直射日光の下に立つのはかなり大変だっただろう。でも、幸せいっぱいそうな二人、笑顔で写真に写っていた。末永くお幸せに!
- San Marco広場もすごい人だった。鐘楼に上るための長い列が、強烈な直射日光の下にのびている。これじゃ鐘楼に上る前に日射病になりそうだ(結局私は上らなかった)。
- San Marco広場の人並みをかき分け、しばし海を見つめる。これがアドリア海か…。対岸はクロアチアだろうか?結局、10分ぐらいでSan Marco広場を離れ、また歩き出す。またまた細い道をほかの観光客に混じって歩く。目指すはSan
Marco広場の対岸にあるSanta Maria Gloriosa del Frari教会。運河の上を歩ければ(泳げば)すぐなのだが、歩くのでぐるっと大回りする。まず目指すはAcademia橋。この橋を渡ると、続けて歩き続ける。
- Santa Maria Gloriosa del Frani教会はちょうど昼休みで開館していない(-.-)。仕方ないので、正面入り口前の階段に腰を下ろし、写真を何枚か撮る。時計を見ると午後1時を回っている。ということは、一番日差しが強い時間だ。逃げよう。というわけで、根性なくバポレット乗り場に行き、Lit8,000払ってチケットを買う。
- バポレットはすぐにやってきた。船首の席に座り、両側の建物を見る。本当に何百年も経った(と思われる)家並みが続く。どの建物も運河に向かって正面玄関と船着き場がある。聞いてはいたが、ベネチアは運河がメインストリートなのだ。
- で、そのメインストリートをバポレットが進んでいく。途中で隣に座った日本人一家に頼んで、Rialto橋を背景に写真を撮ってもらう(^^)。ところで、気になるのがバポレットのアナウンス。船着き場に着く度に”プロクシマ・フェルマータ…”と言うのだが、フェルマータと聞く度にピアノの楽譜を思い出す(フェルマータという記号がある)。なお、アナウンスの意味は「次の停止(場所)は…」。
- Santa Maria駅の前でバポレットを降り、近くの店でピザとビールを買う。安かったがまずかった(-.-)。その後、ホテルに戻る。スペイン語で「415」と部屋番号言うと、フロントのおじさんがきょとんとした顔。「少しだけならスペイン語が話せる」と言うと、やっと分かったと言う顔で鍵を渡してくれる。
- 部屋の中もかなりの暑さ。窓の木戸を開けると直射日光はもう入ってこなかったが、熱がこもって暑い。でも、その中でベッドの上で一休み。
4) 懲りずに観光 〜 午後の過ごし方
- ふと時計を見ると、午後3時をすぎている。そろそろシエスタも終わって教会や店も開くかな?自分もしっかりシエスタをとってしまった。
- 次に目指すはゲットー。昔のユダヤ人地区だ。歩いていける距離だった。それにしても暑い。腕や顔は日焼けで火照っている。まだシエスタが終わってないのか、ゲットーはとても静か。建物自体は特徴があるわけではなく、注意してみないと、ユダヤ人の影響は分からない。ただ、じっくり見てみると、建物の壁にヘブライ文字の入った彫刻がはめこんであったりする。
- ユダヤ博物館に入る(料金記入忘れ)。あまり大きな博物館ではないが、入場料がちょっと高いのでは?中はベネチアのユダヤ教徒の生活、信仰を示す展示物が多い。ゆっくり見ても1時間ぐらい。小さな博物館だ。ユダヤ博物館には多いのだが、土産物コーナーにはホロコーストについて書いた本を売っている。もちろん、それ以外にも小さな子供向けのユダヤ教について書いた絵本なども売っている。
- 博物館を出ると、まっすぐホテルに戻る。暑くてやりきれない。疲れもたまってきたし、ホテルで一休み。ルームメートの大学生も戻ってきている。
- 夕方、7時ぐらいになって、大学生と一緒に食事に行く。ツーリストメニューがあるのがありがたいが、特に書くほどおいしいものではなかった。スパゲッティーに肉にサラダ。サラダはありがたい。それにワイン。食事をしていると、この大学生がほとんど食べていない。理由を聞くと、口内炎がひどくて、食べると痛いそうだ。どうやら、解熱剤(彼は、パリで熱を出して寝込んでいたそうだ)のせいで胃があれたのが原因のようだ。帰ったら胃薬をあげなければ。栄養剤を忘れてきたのが痛い。
- ゆっくりとした食事が終わる頃、日が落ちてきた。ちょっと涼しくなってきたので、2人で散歩がてら通りを歩く。途中で水とミルクを買う。昼間のうちに、ちょっと安い値札をつけた店を見つけておいた。店に入り、(また)スペイン語で話しかける。"Buenas
noches, senora, usted tiene agua y leche?"。このおばさんは、にこっと微笑むと冷えたミネラルウォーターとミルクを出してくれた。イタリア語がスペイン語に近いから、多少は通じる。ありがたや。
- ホテルの部屋はむちゃくちゃな暑さ…。窓を開けて寝たが、風も通らず、夜更けまで寝れなかった。おまけに蚊に足を刺された。窓の外は夜中まで賑やかだった。
長文、たぶん次回も続きます。
