その4 |

8/10 (Mon) パリ
1. 午前中の過ごし方
- 暑い。朝起きると汗だらけ。全く暑いったらありゃしない。今までは冬しか来たことがなかったので、ホテルに冷房がないことに気づかなかった。シャワーの鍵を借りて、シャワーを浴びる。
- とりあえずチェックアウトは正午だったので、洗濯に出かける。昨日、コインランドリーを見つけておいた。まだ時計は午前8時。洗濯をしている間、する事もなくぼーっと過ごす。時々、隣に座っているニュージーランド人のカップルと話すぐらい。なかなか洗濯物が乾かなかったので、11時ぐらいまでかかってしまう。
- その後、ホテルをチェックアウトして、北駅に向かう。ここの公衆電話でメールチェック。So-Netのローミングサービスで、Airnetのメールを受信(^^)。MLはすべて止めていたので入っていたメールはわずか。北駅は人が多いので、パソコンを取り出すのにはちょっと勇気がいる。誰が見てるか分からないし…。
- メールを一通り読むと、荷物をコインロッカーに預ける。爆発物チェックのため、飛行機に乗るときと同じように荷物をX線に通し、金属探知器を通らなければならない。ここでパソコンが見つかり、「スイッチを入れろ」と言われる。はいはい。ロッカーはフランスではお馴染みの暗証番号式のものだったが、正確な金額を入れないと鍵がかからない。ハイテクなんだか何なんだか…。お釣りが出ても良さそうなものなのに。
2. オーランジュリー美術館
- 北駅でサンドイッチとビールで昼食をすまし、オーランジュリー美術館へ向かう。地下鉄の中も蒸し暑いが、外に出るともっと暑い!早く美術館に入らなきゃ。
- 美術館の中は冷房が利いていて快適。途中からは寒くなったぐらいなので、長袖を着る。この美術館には「睡蓮(Nympheas)」という有名な印象派の絵がある。この大きな部屋の壁、すべての面を囲んでいる絵を見ながらしばしぼ〜っと過ごす。自分に絵心があるとも思わないし詳しい知識もないけど、いい絵を見るだけで何となく目が肥えるような気がする。
- 昨日行ったピカソ美術館も、オーランジュリー美術館も、あまり大きい美術館ではないので、比較的短時間で展示を見ることができる。オルセーやルーブルは、1日使うつもりで、気合いを入れなければいけないが(少なくとも自分は)、このぐらいの規模ならそこまで気張る必要もなく、のんびりと鑑賞できる。
3. 午後の過ごし方
- オーランジュリー美術館を出たのが午後3時前。夏時間のため今が一番日差しが強く、暑い時間。「日陰はどこじゃ〜っ」と心で叫びながらチュイルリー公園の木陰づたいに歩く。
- 公園では、木陰にいすを移動させて、多くの人がのんびりと本を読んだりしている。途中水が出ているところがあって、冷たくて気持ちよさそうだったが、「生水をのんだら…」と考え、我慢。代わりに顔を洗ったらやっぱり気持ちよかった。
- その後、ルーブルの地下へ。ここなら冷房が利いてるし、どこかに座れば時間もつぶせる。ここで1時間ほどコーラを飲みながら休憩。絵はがきを書いて郵便局で切手を買って出した。
- その後、する事もなく…暑くて何もする気がなく…北駅で列車を見ながら暇をつぶす。北駅にも冷房があるわけじゃないので、ものすごく暑い。直射日光が当たらないだけましか…。
- 今日は夜行列車で移動なので、帰る部屋がない。部屋があればベッドで昼寝ができるのに…。時差のせいか眠くて仕方ない。
- 夕方6時ぐらいに夕食。ビールや水ばかり飲んでいるので食欲がない。北駅前の中華料理屋で焼きめしとサラダを食べる。
- 夕食をさっさと済ますと、ロッカーから荷物を取り出し(またセキュリティーでコンピューターのスイッチを入れさせられた)、そのまま地下鉄でリヨン駅へ向かう。
4. 列車に乗るちょっと前、リヨン駅
- リヨン駅に着くとまずシャワー室に向かう。トイレの隣にあり、同じところで入場料を払う。シャワー代21FFr、タオル(賃貸)8.5FFr、タオルのディポジット20FFr。窓口のおばさんが何故20FFrよけいに払えと言うのか分からず、少々言い争いになる。結局ディポジットとわかり、一件落着。
- シャワー室の中には、いくつかのブースがあり、そのうちの一つにはいる。中にはシャワーと洗面台、それに荷物を置くための台。一日歩いて汗だらけになっていたのでシャワーが気持ちいい。気分爽快でシャワーを浴び、服を着替える。
- リヨン駅の列車案内板(どの便がどのホームから出るか示している)の前に、20人ぐらいが集まり床に座っている。自分の乗る便はまだホームが決まっていないらしい。ここで、日本人の大学生と出会う。話してみると、一緒の列車でベネチアに行くとのこと。コンパートメントも同じ。おやおや。
- しばらくすると案内板がぱたぱたと音を立てて動き、ベネチア行きのホームが決まる。ということは、クシェットの車両はもうホームに入っているはず。早速ホームに向かう。
5. 列車に乗る、ベネチアへ
- 確かに寝台とクシェットの車両はホームに入っていて、係員客車が入り口で乗車手続きを始めている。さっさと乗り込む…が、中はむちゃくちゃな暑さ!蒸し風呂状態。考えてみれば、1日どこかに放ってあったのだから、暑くて当たり前。と・こ・ろ・が・どこも窓が開かない。このまま蒸し風呂にいろっていうのか?もしかして一晩中こんな蒸し風呂状態?せっかくシャワーを浴びたのに、滝のような汗が出てくる。
- 隣の部屋の乗客が廊下側の窓を一つ開ける(他はどこも開かなかった)。出発10分ぐらい前に動力が入り、コンパートメントの明かりがついた。同時にエアコンもはいった…が、客車内は暑いまま。一度客車を降り、缶ビールを買いに行った。
- そうこうするうちに、列車が動き出す。時計は午後8時過ぎ。開いてる窓から風が入ってくる。通路には多くの人が出ていて、互いに挨拶したりおしゃべりしていた。負けずに僕も話をする。隣の部屋は6人+大荷物なのに、僕の部屋は2人だけ。なんか気が引けるなぁ。
- しばらくすると、エアコンがだいぶ利いてきて涼しくなってきた。午後9時半を過ぎると日が落ちて少しずつ窓の外が暗くなってきた。ちょうど暗くなった頃、車掌がコンパートメントに入ってくる。パスポートとチケットを渡す。「寝るときには必ず鍵をかけること。鍵はこことここ(と指さす)」と説明してくれる。他にこのコンパートメントに入ってくる人はいないそうだ。それじゃ遠慮なく2人で独占させてもらおう。荷物を上の棚に載せ、一番上のベッドに横になる。
- 隣の部屋でから、女の人の声で"Oh, Canada(カナダの国歌)"が聞こえてくる(英語)。ちょっと早いけど、さっさと寝てしまおう。明日はイタリア、ベネチアだ。同室の大学生はもう寝息を立てている。部屋の電気を消すと、眠りに落ちる。この頃になると、エアコンが利きすぎて寒いぐらいだった。
次はベネチア編です。
