2003年12月・久しぶりのNew York Cityと
本当に久しぶりのSan Francisco旅行 12月24日

2003年末のニューヨーク&サンフランシスコ旅行記、第4回目です。
クリスマスイブのNYC、雨降りで何にもしなかった一日でした。その割には長文になってます。

12月24日 (水)

1. 午前中
 AM6:30に目が覚める。多少ましになったがまだ朝早く目が覚める。夜中も何回か目が覚めるし、結構辛いんだよな…。
 窓の外は雨模様。これじゃあまり外に出たくないなぁ。AM8:00頃に朝食を買いに角のデリに行く。ソーセージオムレツのサンドイッチとターキー+タマゴサンドイッチと、ヨーグルト。ホテルの部屋に持ち帰って食事。あったかい朝食だった。
 雨降りなのでどこに行く気もせず、ふと考えると洗濯物がたまっている。ロビーに電話をかけると「コインランドリーが地下にある」とのこと。んじゃ、ということでロビーに降り、25セントに両替を頼むと「ない」とのこと。それじゃコインランドリー使えないじゃん。すると「ランドリーにいる人に頼めば代えてくれるよ。あそこはシーツなんかも洗ってるから」。あらら。そのまま地下に行く。確かにコインランドリーはあった。が、全て使用中。シーツなどが入っていてハウスキーパーがいる。「後30分したらもう一度来て」とスペイン語訛りの英語で言われる。とりあえず両替だけしてもらって部屋に戻る。
 30分して降りると、まだ洗濯機は使用中。でももうすぐ終わる、ということでとりあえず待つ。ハウスキーパーはヒスパニックが多いが、ここのホテルも例外ではなく、そばのラジカセからはサルサの景気いいリズムが流れてくる"Mega, Noveinta y cinco punto nueve"と局名。ああ、なつかしい。その昔…もう10年近く前、ニュージャージーにいた頃、毎朝通勤の車の中で聞いていた局だ。そういえばDJの声も昔のまま。そばにいた若いハウスキーパーにスペイン語で話しかけるとうれしそうな顔をされる。
 そうこうするうちに洗濯機が空いたので、洗濯物を突っ込み、US$1.25を入れて洗濯機を動かす。30分ぐらいしたらまた来てね、と言われ、一度部屋に戻る。
 30分後、今度は乾燥機に洗濯物を入れ、今度は20分後に取りに来る。まだちょっと乾いてないのもあるけど、部屋で干せばいいか。

2. 昼食
 今日は午後からGypsyを見ることになっている。雨降りだけど昼食も食べないといけないし、第一朝からホテルから一歩も出ていない。う〜。
 Pm12:30にホテルを出る。ショーはPm2:00からなので、十分時間はあるはず。目指すはベトナム料理のLittle Saigon。あまり弱くない雨の中をテクテクと歩き、9th St.まで出る。昔だったら昼間でも怖くて歩きたくなかったのに…。時代は変わるものだ。46th St.と9th Ave.の角にこのお店がある。中に入るとまだ誰もお客はいない。流行ってないのか?店の中ではベトナム語の歌が流れている。
多分この人、南ベトナムから逃げてきたんだろうなぁ〜という年のおじさんがメニューを持ってくる。妻はベトナム風春雨+揚げ春巻のセット、私はフォー、それに生春巻を1つずつ頼む。妻だけ飲み物が付いた…。
 味はそこそこだけど、店員の愛想がもう少し良いといいなぁ。そうこうするうちに、もう一組日本人がやってきた。
 何はともあれ、US$26を払って店を出る。「このレシートには15%のチップは含まれていません」だと。さすがベトナム人、ベトナムにいてもアメリカにいても金に関してはやることがエグい。でもそれがベトナム人の評判を落とす元だぞ。

3. ミュージカル Gypsy
 店を出ると雨がやんでる。やれやれ。まだ水が流れる9th Ave.の歩道を歩き、44th St.で左に折れる。まだ時間があるのでミュージカルショップに入る。色んなミュージカルグッズがあるなぁ。あ、Souvenier Programもある。でも曲がったり折れたりしてるのが多いけど。Movin' OutもSouvenier Programはあるんだなぁ…。あまりに折れてしわが多いので買わなかった。
 15分ぐらいしてから劇場に向かう。Shubert Theatreと言えば、その昔、新婚旅行の時Chicagoを見た劇場だ。
 席は前から2列目の108、109…というとほぼ真ん中。これは迫力がある舞台が見れるな。
 Gypsyはリバイバル作品とのこと(後で知った)。Gypsy Rose Leeと言う人の自叙伝が元になっているとか(これも後で知った)。もちろんRose Leeは劇の中でも主役だ。
 話は、娘をスターにしたがっているモーレツステージママ(Rose)のお話。二人の娘のうち、金髪の妹(June)を小さな頃から色んなオーディションに出している。
地味な姉(Louise)は妹の引き立て役。ステージではバックで踊ったり牛のヌイグルミに入ったり。この一家は妹をステージに出しながらアメリカ中を転々としている。そのうちにママに恋人ができ、彼もこの旅に加わってしまう。なんか周りの人がみんなママに引きずられてる。
 しかしところがどっこい、妹は実はこんな暮らしが大嫌い。ある日、バックダンサーの一人と駆け落ちしてしまう。ママの彼氏と、残された姉はもうこんな暮らしは止めて普通の暮らしに戻ろう!と言うが、ママは諦めていない。今度は地味な姉をスターにする!と言い出す。
 結局、ママに引きずられてしまうのだが、そうこうするうちに何を間違ったか、一座は寂れたストリップ小屋にたどり着いてしまう。ある日ママは、姉をステージに上げてしまう(そのため、彼氏に愛想を着かされてしまう)。
 それがどうしたものか、姉はGypsy Rose Leeとしてストリップ界でスターになってしまう…。
 いや〜、このショーはあまり明るい話でもないし、2回見たいとは思わなかった。Souvenier Programも買わなかったし。でも、ママ役を演じたBernette Petersの迫力は満点。あくまで娘をスターダムにと頑張るママの狂気をすごい迫力で演じ、歌っている。前から2列目ということもあるが、迫力満点だった。妻の「りえママってこんな感じだったのかしら?」という台詞は秀逸。

4. お食事
 ショーが終わると暗くなりかけたNYCをホテルに戻る。雨も完全に止んでいる。
 ホテルに戻ると、テレビでBSEのニュースをやっている。ついにアメリカでも狂牛病が発生したか。NJ駐在の同僚にTEL。夕食を一緒にとることを約束していた。別の駐在員…JFKにピックアップに来てくれた後輩…がまたピックアップに来てくれることになる。行き先は、NJの炭火焼肉屋。ここは昔から何回か来たことがあるが、妻は初めて。
 30分ほどすると電話が鳴り、ホテルの出口へ。2,3分すると車が滑り込んできた。車に乗り込むと、リンカーントンネルを通ってNJに入る。しばらく走っていると後輩が言った「妻がアメリカに来るのが遅れそうです」へ?何で?と聞き返すと、「実は子供ができたらしいです」おいおい、君新婚1ヶ月、別居1ヶ月だろ。「妻が渡航前検診に行ったとき、検査してわかったんです」。ほうほう。計算は合うのかね?「それは大丈夫ですよ。ハネムーンのときにできたらしいです」。そうかそうか。おめでとう。
 そんな話をしているうちに、幸せに目がくらんだか、道を間違えて同じところをもう一周してしまう。
 ちょっと時間を食ってしまったが、45分ぐらいで目的のお店に着いた。すでに同僚と奥さんが待っていた。ということで今日のお食事は同僚夫妻、後輩、私達夫婦の5名。お店はParisade Parkという韓国人の多い町にある「友情」というお店(町の名前を長い間、Leoniaと勘違いしていた)。もちろん韓国人の経営で朝早くから夜中までやっている。M社のNJ駐在の日本人にとってはおなじみのお店だ。
 韓国式なので、焼肉を頼んでもキムチやら豆腐やらアピタイザーが山ほど並べられる。まず肉が焼ける前にOBメクチュで乾杯!メリークリスマス!。で、肉が焼ければ後はひたすら食うべし。途中で金網を代えたり炭火を代えたりしながらパクパクと食べる。周りは韓国系の人で満員。そういえば明日はクリスマスで休みだし、クリスマスイブとなるとすごい人だなぁ。
 四方山話から会社の話まで、話のネタは尽きない。旅行中はいつも妻と二人で食事だが、今晩だけはおいしい焼肉と楽しい話を堪能した。
 帰りは同僚夫妻がNYCまで送ってくれた。ちょうどいいチャンスなので車を路駐してロックフェラーセンターで写真を撮った。イルミネーションを見るために、すごい人出。なぜか賛美歌を歌ってる人たちもいる。
 ホテルにたどり着いたらPM11:00過ぎ。明日はAM6:30に後輩(新婚の)がピックアップに来てくれる。明日はサンフランシスコに移動だ。

読み返してみると、本当に何もしてない一日だ…。

続く