Ho Chi Minh City (Saigon) 2 nights 3 days (3)

毎度長々とした文章が続く私の旅行記ですが、ベトナム・サイゴン旅行記3日目、最終日です。
まー何と言ってもタンソンニャット空港はいただけない。これじゃリピーターが近寄らんぞ、と思ったりしました。

11月4日(月)

1. 朝食
 今日はシンガポールはDeepavali、日本は文化の日の振り替えで祝日。そうか、それで日本人観光客が多いんだな。どうも日本を離れると、日本の祝日にとたんに気がいかなくなる。ふだんは日本の祝日の多さをうらやんでるのに。
 さて、今日の朝食こそはフォーを食べるぞ、と妻と二人で心に誓い合う。今日はカフェテリアの入り口でしっかり部屋番号をチェックされる。その後席に通される。そうそう、ちゃんとそうしないと。
 コーヒーを頼むと、そのままフォーの屋台に一直線。麺は太目と細めの2種類、具は鶏肉。おじさんが慣れた手つきでフォーを湯に通す。
 フォーをとりあえずテーブルに置くと、昨日と同じく中華風のメニューを取ってくる。昨日と各メニューが置いてある位置が違う!まぁ文句を言っても仕方ないのでふたを開けながら目的の物を取る。
 フォーは薄味で食べやすかった。ほかのものは昨日と同じ味。コーヒーがベトナムコーヒーだったら雰囲気があったかも。

VNのボーディングパス。読みづらいけど、
ベトナム語と英語の2ヶ国語表記です。

2. 空港へ
 旅行会社の車がAM8:30に迎えに来るので、それまで部屋でのんびり。10分前にチェックアウト。別にミニバーを使ったわけでもなかったので、特に追加チャージなし。レシートもくれなかった。
 まだ迎えが来るまでには5分ぐらいあるので、ホテルの玄関からチャンフンダオの像を写真に写す。サイゴン川に向かって指差しているので、まるで「さあ、あの川に飛び込むのだ!」と言っているようだ。
 ソファーに座っていると、あちこちから日本語が聞こえる。中には関西弁まで。AM8:30を少々過ぎたころ、後ろで「Mr. Kondo」と呼ぶ声がする。振り向くと、ホテルの従業員が私たちの名前を書いた小さな白板を持っている。ああ、迎えが着たんだ。
 車に乗り込む。今回のガイドは20歳ぐらいの女の子。まぁ、そこそこ英語は話せるが、盛んに話しかけてきてうるさい。それとベトナム訛りが強いので時々何を言ってるかわからなくなる。サイゴンの人口は700万人だが、バイクの数は500万台もあるとか。
 あいも変わらずバイクで込み合う道を、タンソンニャット空港に向かう。30分ぐらいかかった。昨日の街歩きでも思ったが、かなり排気ガスが臭う。げほっ。

3. タンソンニャット空港、非効率の典型例
 空港に着くと、入り口に向かう…。ここも人だかり。出口に人だかりができるのは待ち合わせとか出迎えとかでわかるが、何故入り口に人だかりができてるのだろう?
 入り口のところでガイドとお別れ。空港での手続きを順追って再現してみると…

  1. 警備員(軍人か?)にチケットとパスポートを見せる。その後荷物をX線に通す。X線装置は2台あるのに1台しか稼動していないし、係員は6名ぐらいいるのに、X線装置を動かしている1名を除くとみんな週刊誌を覗き込んでいる。仕事しろ!
  2. 次にチェックインカウンター。前に並んだシンガポール人女性二人組みが、多分絵でも買ったのだろう、大きな額縁を預けようとしている。そんな大きなものを買わなくたって、と言うぐらい大きい。シンガポールについてからでも車に入らないのでは、と思うぐらいの大きさ。チェックイン自体はなんら問題なし。係員の愛想も悪くないし。
  3. 出発ゲートに向かおうとしたら、また窓口あり。ここで入国時にパスポーにつけた書類をはがし取る。そしてまた荷物のX線。
  4. 出国税を払う。US$12 x 2で残っていたベトナムドンを全て取られた上、US$6を払う。何で出国税だけこんなに高いんだ?
  5. 出国審査。入国審査ほど時間はかからないが、やっぱりとろい。
  6. やっと出発ロビーに到着、免税店が並んでいるが、規模が小さいしあまり取り扱い品目も多くない。これが国際空港か?と言うぐらいにしょぼい。DFSに入ってチョコレートを買うが、店員が全然愛想もなければやる気もなし。若くてアオザイ着てりゃいいってなもんじゃないぞ!笑顔のひとつでも見せてくれ。他の免税店も似たようなもの。建物や設備を見ていると、台北の松山空港を思い出す。
  7. 時々アナウンスが流れるが、○○航空xxx便は、接続便の到着遅れのためディレイします、というアナウンスが多い。ははは、と笑って聞いていると、私たちが乗るシンガポール行きのVNもディレイだ。しかもチケットの搭乗開始時間が過ぎてからアナウンスがある。こらこら、ディレイなんて最初からわかってるんだからもっと早くアナウンスしろ!
  8. ディレイのアナウンスがあったのに搭乗客が並びだす。どうやら搭乗手続きを開始したらしい。ここでまたX線。ええかげんにせーよ、そんなに搭乗客が信用できないか?いや、それとも係員が信用できないのか?はたまたX線装置があてにならないのか?チケットを切るVNの女性係員の笑顔だけが救い。
  9. 搭乗手続きが済んでもすぐに飛行機に乗れるわけではなく、待合室で待たされる(これはシンガポールと同じ)。映りの悪いTVを見ながら搭乗を待つ。
  10. 30分ぐらい待たされた後、搭乗開始。もうCの客もYの客も一緒に飛行機に乗り込む。あああ、これじゃCの客はかわいそう(ラウンジもあるが、全航空会社共通の小さそうなラウンジのみ)。

 サイゴンの街自身はもう少しつき合ったら面白みが出てくるのだろうが、空港の非効率的な運営にはうんざりさせられた。
 シンガポールに帰り着いたとき、チャンギ空港のきれいさ、効率のよさにほっとしたことは言うまでもない。

 という訳で、2泊3日のベトナム旅行記、これで終わりです。まぁ、しばらくはベトナムに行こうなんて気にはならないです。はぁ。

おしまい!