2003年旧正月、London & Paris 7
~ Air Franceなんて2度と使わない! ~
やっと最終回にたどり着きました、今年の旧正月のロンドン・パリ旅行記。
何はともあれ大声で言いたい!「」。
2003年2月5日
1. ルーブル美術館
今日がパリ最終日。夕方にはAFに乗ってシンガポールに戻ることになる。
朝、さっさとチェックアウトを済まし、荷物をホテルに預けるとルーブル美術館に向かう。
またまたRERまで地下道を延々と歩き、次の駅で再び延々と歩いて地下鉄に乗り換える。地下鉄のPalais
Royal-Musee du Lovreで降りる。昨日は地上に一度出てピラミッドを目指したが、寒空で列に並ぶ可能性があるので、地下道を通してルーブル美術館の地下に入る。途中、荷物チェックとX線検査があるのは昔から変わらない。
幸いそんなに並ぶでもなく、すぐにピラミッドの下にたどり着く。時計を見るとAM9:15ぐらい。前回(98年)と違うのは入場券の自動販売機ができていること。ま、どの券売機に行っても窓口に行ってもほとんど列なんかできてなかったけど(入場券はEuro7.50)。
まず中世のルーブル…要塞跡を見た後、古代エジプトで再びミイラ(のお棺)にご対面。でも大英博物館ほどたくさんあるわけではない。
次にミロのビーナス。まだ朝早かったせいか、あまり混んでいなかった。
後は私の趣味でルネッサンス時代の宗教画を見る…が…妻があまりいい顔をしない。どうも宗教画というのは、あまり万人受けしないらしい。でも個人的には宗教心の強さ(ったって、庶民のではなくて金持ちの、というのが多いが)が見えてくるようで、どの美術館に行ってもついつい見入ってしまう。ルーブルだって4回目か5回目だけど、必ず宗教画は見ている。
妻があまり興味を示さないので、仕方ない、有名な絵を見に行こう!と言うことでフロアープランを見ながら「モナリザ」の方に向かう。絵の間を延々10分ぐらい歩く。モナリザのある部屋に近づくと、仕切りがしてあって進行方向が決められている。ここは結構混んでいた。フラッシュが使えないので、ぶれない様に気をつけながら何回もカメラのシャッターを切った(かなりの枚数、ぶれていたが…)。
前回に比べてデジカメを持った人が増えたこと…。私もデジカメは持っているが、旅行の写真はすべてフィルムにしている(後で自分でスキャンしている)。驚くのは、携帯のカメラで絵の写真を撮っている人がいること。そんなので撮ったって、細部は全然見えないだろうに。
2. 昼食〜中世美術館
なんだかんだと言って、ルーブルには午前中いっぱいいた。かなり駆け足、はしょって見ていたはずなのに、まだほんの少ししか見た気がしない。やっぱりルーブルは大きい。
まぁ、それはさておき、まずSan Michelまで戻り、昼食をとることにした。最後の食事だから、ちょっと贅沢してもいいかな。ちょっと変わったの、ということでベルギー料理を食べることにした(店名記録忘れ)。昼食のコースがEuro19。店に入るとまずベルギービール、次にワインをハーフボトル、それに水。結局全部でEuro69.30+Tipとなってしまった。今回の旅行で一番高くついた。
店を出るとPM2:00を過ぎている。空港にはPM4:00ぐらいにRERに乗ればいいから、まだ時間がある。んじゃ、時間調整もかねて中世博物館に行くか。
中世博物館は地下鉄San Michel駅から地上に出るとローマ時代の遺跡の隣にあり、遺跡と一緒に目に入る。今まで何度も見ているが、一度も入ったことがなかった。入り口が裏手にある。建物の中に入るとEuro5.50を払う。左手が順路らしいが、まず売店。これじゃタイの観光地だ。
この美術館は規模は小さいのだが、タペストリーが数多くある。有名なのが「貴婦人と一角獣」という6帳組のものだ。6つのうち最後の1つが何を意味する模様になっているのかわからないらしい。
3. 空港へ
さ、ちょっと早いけど空港に行こうか、ということになったのはPM3:30頃。まずホテルに戻り、預けていた荷物を受け取る…と…何かメモが載せてある。
「AF254はAM1:00に出発時間が変更になりました」なにっ?夜中の1時?ストのせいだろうがいい加減にしてほしい。ホテルの職員に頼んで電話をかけさせてもらう。AFに電話をかけ、何でフライトを変更するのか、2日前にリコンファームしたときにはストの影響はないと言われたぞ、と大声で怒鳴りまくる。電話の向こうでは「私ではなんともしがたいので、空港に来てください」だと。すぐに空港に向かう。
RERで1時間、CDGに到着。まずAFのオフィスに行く…。ところが先客の女性が大声でカウンターの前で泣き叫んでいる。おいおい、この人もストでフライトがキャンセルになったかな?自分の番が来てチケットを見せて何か言おうとすると「ああ、ここでは扱えないので向こうのオフィスに行ってください」と言われる。
全くAFはお客のことをまったく考えない分業体制だ。どこのオフィスでも対応してくれよ。ふとモニターを見ると、やはりAF254はキャンセルになっている。しかしその下にAF254Aが定時出発になっている。何だこれは?
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今回の旅行で3回ももらったミールバウチャー。 こんなのばかりもらってもねぇ… |
で、そのもう一つのオフィスに着くと係員に事情を説明する。無常にも回答は「ああ、これはAM1:00出発ですね」と言う。ここで無理を承知でごねてみる。「まぁ、あなたのせいじゃないけどちょっと聞いてよ。今回AFで往復4フライトなんだけど、今まで3回ともトラブルばかりだった。最初はオーバーブッキング、後の2回はフライトキャンセル。で、今回も夜中までディレイ?これじゃAFの評価が下がるばかりだし、何とか他の会社に振り替えてくれないかな」と言うと、彼女は私のチケットを持ったまま奥に消えてゆく。3分ほどして戻ってくると「残念だけどできません」「何で」「AFがフライトをキャンセルしたのだったら振り替えますけど、まがいなりにも代わりのフライトを用意しているのですから、そちらに乗らなければいけません。それまでパリを楽しんでください」「もう十分楽しんだよ」。まぁ、Endorse不可のチケットだから仕方ないか。ボーディングパスと一緒にバウチャーを渡される。おい、またミールバウチャーか(ホテルの準備を、とごねるのを忘れていた)。1回の旅行で3回もミールバウチャーをもらうなんて初めてだ。
昼食を食べたのが遅かったのと、ちょっと食べ過ぎたのと、アルコールを多めに摂取したので、お腹はいっぱい。ミールよりも休憩するところがほしい。
仕方がないのでインフォメーションオフィスにEuro100ぐらいのホテルを教えてもらう。Ibisを教えてくれた。「予約要らないの?」と聞くと、「大丈夫、あそこから出る3番のバスで、メトロポールで降りてね」と言われる。本当に降りたらわかるのかな…。
空港のドアを開けると、ちょうど3番のバスが来ていた。あわてて乗り込む。バスは10分強ぐらいでメトロポールに到着。ああ、前回KLでパリに来たときはRERでここまで来て、ここからバスでターミナル1に行ったっけ。Ibisも目の前だ。
4. Ibis
ホテルに入るとまっすぐロビーに向かう。ツインの部屋がEuro87、余計な出費だ。AFでごねるべきだったと後悔。AFのバウチャーを持ってきている人もいた。一応2つ星のホテルで設備は簡素。でも新しいのがとりえか。部屋に入るとベッドに横になる。
テレビをつけると発着案内のチャンネルがある。AF254Aが定時出発になっている。本当に定時出発してたらAFに殴りこむぞ…。しばらくして見ると、AF254A
now boardingと出ていた。全く…。
眠くて仕方ないのでとりあえず寝ることにしてベッドにもぐりこむ。まだ出発まで6時間もあるし、夜中の12時ぐらいに空港に行けばいい。でもほとんど眠れなかった。
途中、11時ぐらいに一度バーに下りて行き、妻と二人でワインとビールを飲む。このバー、ホテルの中にあるにしては意外に安く、ワインとビールでEuro4.9だった。隣にはレストランもあるけど、お腹もすいていないしどうせ機内食が出るだろう、ということで何も食べなかった。
5. AF254A
夜中、11時45分ぐらいにホテルをチェックアウト、再び3番のバスに乗ってターミナル2に向かう。夕方と違って人通りが少ない。とりあえずすぐに出国審査を済ませる。出発エリアのカフェももうしまっているし、両替もしまっている。
まだ1時間ぐらい時間があるので免税店に入る。まだ少々ユーロが残っているので使い切ってしまおう。二人で迷いまくったが、ワインを2本(赤、白一本ずつ)とパテ(フォアグラ、ウサギなどいろんなパテの缶詰が4個セットになっていた)を買う。
日本人が多いなぁと思ったら、NRT行きの便も同じように遅れているらしい。よくみたらHKG行きも遅れてる。東アジア方面がそろって遅れているとは…。
12:45分ぐらいにまずHKG行きの搭乗が開始、1:00ぐらいにNRT行きの搭乗開始。「本日はフライトの時間が変更になり大変申しわけありません」と日本語でアナウンスが入っている。で、SIN行きは?1:05になってアナウンスが入る。ところがフランス語なまりの英語が聞き取れない。えっ?と思っている間にアナウンスが終わった。1:15かな?と思っていたらいきなり「請注意、請注意」と北京語のアナウンスが入る。やはり1:15搭乗開始、と言っている。本当に1:15かな?と思っていたら、1:10から登場開始。ま、早くなるのならいいか。機体は往路と同じB777。
安定飛行に入ったらまず食事。アテンダントの一人(フランス人、男性)が器用に北京語、韓国語、日本語でオーダーを聞いている。この人なかなか朗らかな人で、気分が和む。
機内食を食べ終わるとすることもないし寝てしまった。次に目が覚めた時にはすでに機体はインド上空だった。再びうとうとしているうちにどんどんシンガポールに近づいていく。PM9:30だったかな?SINに到着。AFには2度と乗らないぞ、と心に誓ってうちに帰った。
なお、今回のAFのフライトはJMBにマイルを付けたが、自動で加算されたのは最初のSIN-CDGのみ、後は事後申請。普通の航空会社だったら最初から最後まで自動で加算するぞ。
と言うわけで、最後は不満大爆発になってしまいましたが、これでおしまいです。本当にAFには二度と乗る気がしない…。
終わり
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